お前達は、何様だ

29話 ページ30

貴『助けてねぇだろ！！



だから、鬼になってんだろ！！！



襲う？


そりゃそうだろうよ！！



人間だってそうだろう！！



鬼だけが悪いのか？



違う！！


人間だって悪いやつはいるんだよ！！



自分たちを棚に上げて、鬼は悪いだの生きてる価値がないだの！！



失礼だろうが！！！』




？？？7「信用しない。

そんな言葉を並べて、俺達が動くt」



貴『うるせぇよ。


喋んな。



俺が喋ってんだよ。黙っとけ』



？？？8「ああ？」



貴『喋っんなつったろ。



口塞ぐぞ(睨)』



柱「・・・」



貴『お前らがどう思おうと関係ねぇんだよ。



てめぇらは何様だよ。



だったら、人間にも対処しとけよ！！！



鬼だけじゃねぇだろ！！！



人間をこ、ろしてるのは！！



襲ってるのは！！！




ちげーのかよ！！！



てめぇらは、見たことねぇのかよ！！！



されたことないのか？



人間の汚い部分を見たことはあるのか！？




人間はな、自分さえよかったらいいんだよ！！



それは、どの種族も同じかもしれねぇ。



だが、鬼はどうだ。




お前らは鬼の本質を見た事あるのか？



飢えただけの姿しか見てねぇのに！！




鬼のことをわかったようなことを言うな！！！




鬼にだって、理由はある！！



鬼になった理由は、人間が手を差し伸べないから！！



鬼が手を差し伸べたから！！




こんなことになってんだろ！！



てめぇらは、ずっと何してたんだよ！！




少しでも、人間に戻す努力をしたのか？



いいや、違う。



お前らは、こ、ろすだけなんだよ。




理性を持ってる鬼だっている。


身体が弱くて、鬼になったやつだっている。



元気に走り回りたい。




お前らはこの思いをしているやつをどうする。



見捨てるのか？



なら、それを助けた鬼はそいつにとって希望の光だ。




全ての鬼が良いやつじゃねぇ。



だが、全ての鬼が悪いやつじゃねぇ。




人を喰って後悔してる奴もいる。




人間と鬼は悲しく虚しい生き物だ。




だからこそ、手を取り合わなければならなかったんだろうな。


そして、軽々しくこ、ろすとか言うなよ！



全ての生き物に対して失礼きまわりない！！



俺たちが生きているのは、生命を食っているからだ。



生きていることに感謝しろ。



ﾀﾋんだらなにも出来ないんだよ。



人の命は儚いものだいつか人を置いて逝く。



その時が来るまで、生きなければならない』

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