お前達は、何様だ

18話 ページ19

魘夢「だから、本当にありがとうございます。




僕達は沢山の人を喰べてきました。



それでも、良いと・・・。





仰ってくれて、本当に嬉しかった・・・。





人間と同じだと・・・。






鬼でも、幸せになってもいいんだと・・・。





心にぽっかりと空いていた穴が、埋まったような感じでした。




だから、会わなくてよかったと思ったことは1度もありません。


その逆です。




会えて、良かったです。




幸せに・・・っ


っ・・・。なれ・・・て・・・(グスッ


よかっ・・・た・・・です・・・。



貴方に会えたことが、最高の幸福です。




これからも、ずっと傍に・・・います。




だから、何があっても僕と累は離れるつもりはありません。




貴方が捨てようとしても、ずっと着いていきます。





僕達は、ﾀﾋぬ覚悟さえ持っていますから」





魘夢・・・。




そう・・・か・・・。




コイツらは幸せ・・・なんだな。




魘夢「貴方と家族になれて、本当によかった」




累「僕も！！！」




累、魘夢・・・。





スっ・・・ギュー




貴『俺もだよ。



お前達と家族になれて、本当に幸福だ。




お前達は、俺の特別だ・・・。




ふっ。離すつもりは無い。




誰にも、渡すつもりも無い。




お前達は、俺のだ。




お前達の帰る場所は、俺の所だ』




小っ恥ずかしいな・・・。




累、魘夢「「っ！ありがとう！(泣)」」





2人(鬼)は、泣いてしまった。





だが、それは悲しい涙ではなく






嬉し涙の方だった。




誰もが、鬼を険悪にしてしまう。




見極めようとしない。




それは、最初に与えられた恐怖があるからだ。



鬼を許せない者がいるのと同じで、人間を許せない者もいる。




それは、永遠なるループだ。





だが、それをどう活かすかが俺達に求められる。





累「ふふっ。あったかーい」





魘夢「うん」



コイツらの笑顔の為ならば何だってしよう。



貴『これからも、一緒だよ』




そうこう、ずっと俺達はイチャイチャしていた。




富岡「・・・コホン」



あ・・・。



貴『鬼は、斬り終わったのか？』



富岡「嗚呼・・・」




ん？




富岡「・・・」モジモジ




どうしたんだ？




累「？」




富岡「その改めて・・・ありがとう」





貴『いや、別に本当のことを言ったまでだ。



礼を言われるようなことは・・・』




富岡「いや、錆兎や姉さんの想いを踏みにじるところだった」

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