9-46 ページ47
三木ヱ門『その手を今すぐ離せ』
ゆっくりと顔を上げ声の主を見る。
普段の彼からは想像もつかないくらいの低い声と鋭い目付きで男に告げた三木ヱ門。
誰が見ても彼は怒りという感情に支配されていた。
それを見た男は反抗的な態度をとる。
男『あぁ!?関係ないやつは引っ込んでろ!』
滝夜叉丸『関係ない?大ありだ、馬鹿者め』
反対側から現れた滝夜叉丸も三木ヱ門と同じく鋭い目付きで男たちを見ていた。
男2『誰が馬鹿だって!?お前ら表に出ろ!俺らに喧嘩売ったこと後悔させてやるよ!』
三木ヱ門・滝夜叉丸『臨むところだ』
そう言うと私の手首を解放し、四人は店の外へ出て行く。私は慌てて追いかけようとしたがそれをタカ丸くんに制された。
タカ丸『二人なら大丈夫だよ。Aちゃんは危ないからここにいて』
「で、でも…」
店の前で大事になったら通行人や店の人に迷惑がかかってしまうし、何より二人が心配…不安で胸が押し潰されそうになっていると『ぐえ!』やら『ぐっ!?』という呻き声が聞こえてきてますます不安になってしまう。
「ほ、ほんとに大丈夫なの…か、な?」
タカ丸『大丈夫。あ、ほら、帰ってきたよ』
「え?」
店の入り口に顔を向けると、そこには何食わぬ顔をしている二人の姿。
私は二人に駆け寄り怪我をしていないか確認した。
「滝夜叉丸、三木ヱ門怪我は?大丈夫だった?」
三木ヱ門『はい、大丈夫です。それよりAさんこそ大丈夫ですか…?手首、痛かったでしょう…すみません、もっと早く助けに入るべきでした』
三木ヱ門は自分よりも私の心配、そして早く助けに来れなかった自分を悔やんでいた。目を細め辛そうに私を見つめてくる。
私が後先考えずに行動してしまったせいなのに…。
滝夜叉丸『念の為、お店の人に濡れ手ぬぐいを貰いましょう。赤くなっては大変です』
滝夜叉丸は私の手首を優しく持ち、もう片方の手で摩ってくれる。
二人とも優しい。どう考えても私に非があるのにそれを責めようとしない。
「私は大丈夫。二人とも助けてくれてありがとう。ごめんね、私の勝手な行動で巻き込んじゃって…あと、その…さっきの男性二人はどうしたの?」
三木ヱ門『あぁ、あの二人なら店の裏に喜八郎の掘った穴があるのでそこにぶち込んでおきました』
その言葉に驚いて喜八郎の方を勢いよく振り返り見ると『いぇーい』とVサインを作っていた。
「いつの間に?!」
80人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい(プロフ) - またいつでもいいので風魔流忍術学園も出してほしいです (2022年4月3日 14時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - りっかさん» 最終回までお付き合いするつもりです!! スタイルめっちゃ良いの羨ましい (2022年4月3日 10時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» 背高すぎじゃないですか?笑 あとスタイルよすぎw くの一回もう少し増えて欲しいですよね(^q^)ありがとうございます!とりあえずありきたりな話で申し訳ないんですが、お付き合い頂けると嬉しいです( ˇωˇ ) (2022年4月3日 9時) (レス) id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 私もゆきちゃん達が乱太郎より年上だとは、、でもよく見たら背がね、、www くのいち大好きなんですよ 可愛いから 可愛いすぎて爆発する、、 今回も面白いです いつも楽しみにしてて明日学校とか頑張ろうって思います 続き待ってます (2022年4月1日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 兵庫さん» ありがとうございます(´∀`*)幸せであって欲しいです本当に〜私が幸せにします(なんのこっちゃ)引き続き宜しくお願い致します(*´∀`*) (2022年4月1日 20時) (レス) id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りっか | 作成日時:2022年3月14日 21時