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守一郎『Aさん!あそこの甘味処、しんベヱが美味しいって言っていたところなんですよ!行きませんか?』
滝夜叉丸と三木ヱ門が髪型を元に戻してもらってホッとしている中、簪を見るのは一旦止めておこう、そう思った時守一郎がにっこりと笑いながら私の手首をクイッと引っ張って向こうの甘味処を指差す。
ちょうど休憩にしてもいいかなという時間だったので、守一郎の言葉に頷くと、彼はそのまま私の手を握り甘味処へと足を進めて行った。
…この子無意識でこういうことしてるのかな。指摘したら顔真っ赤にしそうだな。言わんどこ。
喜八郎『…おやまぁ』
三木ヱ門『…守一郎、絶対無意識だよな』
滝夜叉丸『…だろうな。でないときっと顔から火が出るだろう』
タカ丸『いいなぁ、僕今日はまだ手を繋いでないんだけどなぁ』
守一郎『みんなも早く!』
守一郎の曇りなき笑顔に少し目を細めながらぞろぞろとついてくる他の4年生。守一郎が編入して来てから少しだけまとまりが出来てきたかな…?って思う時もあるからこの子は本当に凄いんだと思う。
甘味処に入ると中はとても賑わっていた。
店員さんが近付いてきて声を掛けてくる。
店員『いらっしゃい!何人だい?』
守一郎『6人です』
店員『6人だね!それじゃ、あそこの席にどうぞ』
指定された席へ歩みを進める。そして座ろうとするとここで一悶着あるのが4年生。…ま、4年生でなくても一悶着あるんだけど。だから私がみんなの席を指定することにした。
「はい、じゃあ、滝夜叉丸と三木ヱ門はここ。タカ丸くんと守一郎と喜八郎はそっちに座って」
有無を言わさず彼らを席へと座らせた。
私は三木ヱ門と滝夜叉丸の間に座る。そうじゃないとまた喧嘩が始まりそうだったのでこうするしかない。
三木ヱ門・滝夜叉丸『(よし!隣ゲット!)』
意図とせず隣を死守出来た滝夜叉丸と三木ヱ門は小さくガッツポーズをした。それをあからさまに不服そうに口を尖らせ見つめる喜八郎。そんな喜八郎を両隣で苦笑いを浮かべ見ているタカ丸くんと守一郎。
私はと言うとみんなの考えていることなんてつゆ知らず何を食べようかと悩んでいた。
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あい(プロフ) - またいつでもいいので風魔流忍術学園も出してほしいです (2022年4月3日 14時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - りっかさん» 最終回までお付き合いするつもりです!! スタイルめっちゃ良いの羨ましい (2022年4月3日 10時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» 背高すぎじゃないですか?笑 あとスタイルよすぎw くの一回もう少し増えて欲しいですよね(^q^)ありがとうございます!とりあえずありきたりな話で申し訳ないんですが、お付き合い頂けると嬉しいです( ˇωˇ ) (2022年4月3日 9時) (レス) id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 私もゆきちゃん達が乱太郎より年上だとは、、でもよく見たら背がね、、www くのいち大好きなんですよ 可愛いから 可愛いすぎて爆発する、、 今回も面白いです いつも楽しみにしてて明日学校とか頑張ろうって思います 続き待ってます (2022年4月1日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 兵庫さん» ありがとうございます(´∀`*)幸せであって欲しいです本当に〜私が幸せにします(なんのこっちゃ)引き続き宜しくお願い致します(*´∀`*) (2022年4月1日 20時) (レス) id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りっか | 作成日時:2022年3月14日 21時