【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その９(春編)

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今日の朝方、予想以上に敵の数が多いこと、そして敵がこの城を本気で落としに来ていることを知った利吉くんが、4年生と5年生、土井先生と山田先生に援軍要請をしたとのこと。

その後の外の警備は土井先生率いる4年生と5年生の兵助くん、八左ヱ門、雷蔵くんがしていた。案の定、敵の城は鉄砲隊、砲兵隊、後詰の長柄まで引き連れやってきたのだ。

宴が終わりみんなが寝静まった後に攻撃を仕掛けるという情報を得た彼らは夜まで待つことにしたらしい。
宴が終わり暫くすると敵が動き始めたので、外にいる敵を先に制圧することにして、その間に三郎くんと勘右衛門くんが文次郎くんと留三郎くんと私の護衛を交代した。

その時既に文次郎くんと留三郎くんの二人が敵の忍者の部下を身動きが取れないようにしてくれていたので、三郎くんと勘右衛門くんは正体がバレないように敵の忍者の部下として文次郎くんと留三郎くんに変装していたらしい。…紛らわしいことするなぁ。

何も知らされていない私が敵の忍者を引き付けている間に、山田先生と6年生が城のみんなを安全な場所へと避難させた後、敵を全員制圧したとのこと。
そして敵の忍者の部下に扮した三郎くんと勘右衛門くんが私を連れて行く振りをして助けてくれた。もちろん利吉くんもこのことを知っているのであれも全部演技ということになる。

小平太と文次郎くんと長次くんはその後、敵の忍者の部下に変装して利吉くんに近付き、今は利吉くんと一緒に敵の忍者と戦っているらしい。
兵助くん、八左ヱ門、雷蔵くん、滝夜叉丸と三木ヱ門は城の中で捕らえた敵を見張っているとのこと。

「そうなんですね…」

一通りの説明を聞いて思わず溜め息をつく。
何も知らされていなかったのはたぶん私に心配をかけない為だと思いたい…いや、足手まといになるからだろうな。でも私も一応任務に参加している訳なので一言欲しかったのが本音。
心配と不安と恐怖で押し潰されそうだったもん…。

暗い感情が胸を渦巻く。
自分は忍術学園でお仕事をしているとはいえ一般人なのだから仕方ない。仕方ないけど…この感情は何だろう。
胸がきゅうっと苦しくなるこの感じ。…疎外感というか、寂しい？

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