【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その９(春編)

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楽しそうだな二人とも。
しかしこんな店の前で喧嘩をすると通行人にもお店の人にも迷惑がかかる。
もう少し見ていたかったけどそろそろ別の場所へ行こうかなんて思っていると、滝夜叉丸と三木ヱ門の『タ、タカ丸さぁん！元に戻してくださ〜い！』という声が聞こえたのでそちらを振り返る。
すると滝夜叉丸と三木ヱ門の髪型がとんでもないことになっていた。

タカ丸『仲直りしないと元に戻してあげない』

滝夜叉丸・三木ヱ門『そ、そんなぁ〜…！』

「ぷっ…あはははは！変な髪型〜！」

そんな二人を見て思わず吹き出してしまう。
お店の人や通行人にもくすくすと笑っていた。

滝夜叉丸・三木ヱ門『わ、笑わないでくださいよ〜…』

「あのさ、二人が私の為に簪を選んでくれてるのはとても嬉しいけど、言い争いはやめようよ。そんなふうに選んでもらった簪を買ってもあんまり嬉しくないっていうか…折角ならみんなで"仲良く"選んでくれた簪を買おうかなって思ってるから！」

滝夜叉丸『みんなで…』

三木ヱ門『仲良く…』

滝夜叉丸と三木ヱ門がお互いの顔を見て何かを思っている所に間から割って入ってきた喜八郎が一言告げる。

喜八郎『無理だと思いま〜す』

「え〜…そんなこと言わずにさぁ、頑張ってみようよ〜そうじゃないと滝夜叉丸と三木ヱ門の髪型ずっとこのまんまだよ？」

喜八郎『僕は別に気にしませんけど…ぶふっ』

喜八郎は二人の頭に目線をやると片手で口元を押さえながら軽く吹き出す。
そんな喜八郎を見て滝夜叉丸と三木ヱ門はキッと顔を顰めて詰め寄って行った。

滝夜叉丸『喜八郎、お前、今笑っただろ？』

喜八郎『笑ってない笑ってない…ぶふっ』

三木ヱ門『じゃあそのぶふって何だ、ぶふって』

喜八郎『その髪型二人によく似合っているなぁ、って思って』

滝夜叉丸・三木ヱ門『そんな訳あるか！』

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