9-30 ページ31
諸泉『組頭、音無さん。お茶をどうぞ』
雑渡さんの言葉に疑問を覚えた私が問いただそうとする前に、諸泉さんがお茶を二つ用意して持って来てくれた。
「ありがとうございます。諸泉さん」
諸泉『いえ、気にしないでください』
雑渡『ありがとう、尊奈門。さ、Aくん、お団子をどうぞ』
「あ…はい、いただきます。…ん〜!美味しい!このお団子美味しいです!どこのお団子なんで、す…か…雑渡さん、その食べ方凄いですね」
お団子を一口頬張ると優しい甘みが口いっぱいに広がり幸せな気分になる。
後ろを振り返り雑渡さんを見ると、頭巾の中に団子を入れて器用に食べている彼の姿を見て思わず言葉にしてしまった。
雑渡『そう?美味しいよねぇ、このお団子』
山本『組頭…またそのような食べ方を…』
「器用だなぁ…私もやってみようかな。でもこれ串が口に刺さりそう…」
諸泉『いやいやいやいや、貴女は普通に召し上がってください』
雑渡さんの真似をして食べようとするとそれを諸泉さんに止められてしまう。まぁ、確かに危ないもんね。
雑渡『それより、Aくん。この間は大変だったんだってね。お姫様の影武者をしたんでしょ?』
「そうなんですよ〜!もう懲り懲りです…って何で知っているんですか?」
突然この間利吉くんの任務の手伝いの話題を振られて、普通に返事をしてしまうが何故何も関係の無いはずの彼がその事を知っているのかと思い首を傾げる。
雑渡『タソガレドキ忍軍の情報網を侮ってもらっては困るよ。ま、そうでないにしろ城が落とされたという情報が入れば自ずと分かってくるからね』
「あ…そうなんですね…」
雑渡『手裏剣で身を守ったの?』
「いえ…練習はしているんですけど、まだ的に当たらなくて…」
雑渡さんに教えてもらってから暇な時は打つ練習をしているのだが、未だに的に当たったことはない。
いつも手前でヘロヘロっと落ちて行ってしまう。
雑渡『棒手裏剣なら近付いてきた相手の足を目掛けて持ったまま突き刺せば少しは時間稼ぎになるよ』
80人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい(プロフ) - またいつでもいいので風魔流忍術学園も出してほしいです (2022年4月3日 14時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - りっかさん» 最終回までお付き合いするつもりです!! スタイルめっちゃ良いの羨ましい (2022年4月3日 10時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» 背高すぎじゃないですか?笑 あとスタイルよすぎw くの一回もう少し増えて欲しいですよね(^q^)ありがとうございます!とりあえずありきたりな話で申し訳ないんですが、お付き合い頂けると嬉しいです( ˇωˇ ) (2022年4月3日 9時) (レス) id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 私もゆきちゃん達が乱太郎より年上だとは、、でもよく見たら背がね、、www くのいち大好きなんですよ 可愛いから 可愛いすぎて爆発する、、 今回も面白いです いつも楽しみにしてて明日学校とか頑張ろうって思います 続き待ってます (2022年4月1日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 兵庫さん» ありがとうございます(´∀`*)幸せであって欲しいです本当に〜私が幸せにします(なんのこっちゃ)引き続き宜しくお願い致します(*´∀`*) (2022年4月1日 20時) (レス) id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りっか | 作成日時:2022年3月14日 21時