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私の一言で留三郎くんが腰に回していた腕を緩めると同時に、するりと腕から抜け出し雑渡さんに両腕を伸ばす。
それを見た雑渡さんは軽く目を細め、瞬時に屋根から降りて私を横抱きし再び屋根の上に登った。
留三郎『しまっ…?!』
守一郎『Aさん?!』
「ごめん二人とも!あとで叱られる覚悟はしてるから!今だけ許してーー!あとこれ!出門票を小松田さんに渡しておいてくれると助かるー!…よし、雑渡さん行きましょう」
雑渡『仰せのままに』
外出届は無いので出門票を二人に目掛けて放り投げて、雑渡さんにしがみつく。それを確認した彼は塀を飛び越えて森の中を一直線に走って行った。
後ろで二人の叫ぶ声が聞こえたような気がしたけど、今だけは許して欲しい。
雑渡『…君もなかなか悪い子だね』
「ふふっ、それは褒め言葉として受け取っておきますね」
雑渡『いいよ。そのつもりで言ったから』
暫く森の中を走っていると、少し開けた場所に出た。
そこにはタソガレドキ忍軍の方々が居て、私たちを見るなりみんながギョッとした表情で見てくる。
諸泉『あ…組頭、どこに…って、な、何で彼女がここに?!』
「諸泉さん、こんにちは〜」
諸泉『こんにちは〜じゃなくて、何でいるんですか!?』
組頭『ちょっと攫ってきちゃった』
諸泉『攫って…?!』
高坂『忍術学園の許可は得ているんですよね?』
組頭『うーん、あれは許可を得たって言っていいのかな?』
「………まぁ、細かいことはおいといて〜」
諸泉『細かいことではないですよね!?』
山本『…組頭、大丈夫なんですか?』
組頭『まぁ、大丈夫でしょ。別に彼女に危害を加える訳ではないし、何より彼女の方から私について来たんだからね』
山本『あ、まぁ、それなら大丈夫ですかね』
諸泉『えぇ!?良いんですか!?』
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あい(プロフ) - またいつでもいいので風魔流忍術学園も出してほしいです (2022年4月3日 14時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - りっかさん» 最終回までお付き合いするつもりです!! スタイルめっちゃ良いの羨ましい (2022年4月3日 10時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» 背高すぎじゃないですか?笑 あとスタイルよすぎw くの一回もう少し増えて欲しいですよね(^q^)ありがとうございます!とりあえずありきたりな話で申し訳ないんですが、お付き合い頂けると嬉しいです( ˇωˇ ) (2022年4月3日 9時) (レス) id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 私もゆきちゃん達が乱太郎より年上だとは、、でもよく見たら背がね、、www くのいち大好きなんですよ 可愛いから 可愛いすぎて爆発する、、 今回も面白いです いつも楽しみにしてて明日学校とか頑張ろうって思います 続き待ってます (2022年4月1日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 兵庫さん» ありがとうございます(´∀`*)幸せであって欲しいです本当に〜私が幸せにします(なんのこっちゃ)引き続き宜しくお願い致します(*´∀`*) (2022年4月1日 20時) (レス) id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りっか | 作成日時:2022年3月14日 21時