【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その９(春編)

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土井『Aくん、そう肩を落とすな。きっとまたすぐに会えるさ』

土井先生が私の肩に手をポンッと置いて優しく笑いかけてくださる。何の根拠もない言葉だけど、どこか安心感があったのは私もそう思っているからだろう。
そう思っていると、私の名を呼ぶ声がたくさん聞こえてきた。

乱太郎『A先輩！先輩の作った柏餅をしんベヱが全部食べちゃいました！！』

「え！？全部？！！！？」

乱太郎くんの言葉に思わず驚きの声をあげてしまう。人数分だと絶対足りないだろうからその何倍も作っていたのに…それを全部しんベヱくんが食べてしまったとなると驚きを隠せない。

きり丸『気付いた時にはもう既に遅くて…せっかく売ろうと思っていたのにぃ〜！！』

団蔵『きり丸…勝手に売ろうとするなよ』

悔しそうに涙を流すきり丸くんの隣で団蔵くんが苦笑いを浮かべながらツッコミを入れていた。

三郎次『だいたいお前たちがきちんと見張っていないからこんな事になるんだぞ！』

伊助『僕達だってまさかあの量を一人で食べるなんて思…っていましたね』

久作『思ったのかよ！』

「うわ〜…じゃあ作り直しだねぇ。よし、上級生がお風呂から戻ってくる前に作れる分だけ作っちゃお！みんな手伝ってくれる？」

まぁ、食べられたものは仕方ない。
幸いにもまだ材料は残っているので、上級生たちが集まるまで作れるだけ作ることにしよう。
出来なかったらみんなで作るのもまた楽しいだろうし。

庄左ヱ門『もちろんです！Aお姉ちゃんの頼みなら！』

三治郎『あ、僕もAお姉ちゃんって呼びたい！いいですか？』

兵太夫『僕もー！』

庄ちゃんが私のことをお姉ちゃん呼びしているのが、みんなにとってはどうやら羨ましいようで他の子達からも尋ねられる。
私としては嬉しい以外何物でもないので一つ返事で承諾した。

「あははっ、いいよ〜！みんな私のことお姉ちゃんって呼んでね〜」

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