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暫くして見慣れた白い塀が見えて来た。
入れ替わり生活は2日も無かったはずなのに、久しぶりに学園を見た感じがする。そう思うのは濃い時間を過ごしたからだろう。
学園の外には舞鶴と小松田さん、学園長が待っていてくれた。
舞鶴『 …A!』
「舞鶴…!」
兵助くんからゆっくりと地面に降ろされた私は舞鶴に駆け寄る。同じく舞鶴も私に駆け寄って来てくれて思いっきり抱き着かれた。
突然のことに驚きを隠せずにいたが、私もそれに応えるように舞鶴の背中にそっと腕を回す。
舞鶴『…無事で何よりじゃ』
「…ただいま。舞鶴も元気そうで良かった」
舞鶴『父上と母上は?無事か?』
「うん。みんなが助けてくれたから…お城のみんなも全員無事」
舞鶴『良かった…それで、父上は戦をなさるのか?』
「…うん。敵の城が手薄になっている今が狙い時って」
舞鶴『…そうか。覚悟はしておったが、いざ言われると緊張してしまうな』
そう言う舞鶴の体が少し震えているような気がした。
無理もない。戦なんて本当はして欲しくないだろうし。
体を離して彼女の両手をぎゅっと握るとしっかりと目を見つめる。
「忍術学園のみんなも援護してくれるからきっと大丈夫。戦が終わるまで私とここでみんなの帰りを待っていよう」
舞鶴『…あぁ。そうじゃな』
舞鶴は眉を八の字に下げて何処か悲しそうに、ふわっと笑った。その笑みに胸がぎゅうっと締め付けられる感覚に陥る。
勘右衛門『…ねぇ、兵助。手前がAで良いんだよな?』
兵助『う、うん…俺たちがここまで運んできたのは手前にいるAさんだからきっとそうだと思う…』
八左ヱ門『おほー…Aが二人いる』
雷蔵『黙っていたらどっちがどっちだか分からないね…』
三郎『…私が言うのもなんだが、区別がつくようにしていてもらわないと困るな』
兵助『というか、こんな事している場合じゃないよ。俺達も早く行かなきゃ』
「あ…みんな待って!」
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あい(プロフ) - またいつでもいいので風魔流忍術学園も出してほしいです (2022年4月3日 14時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - りっかさん» 最終回までお付き合いするつもりです!! スタイルめっちゃ良いの羨ましい (2022年4月3日 10時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» 背高すぎじゃないですか?笑 あとスタイルよすぎw くの一回もう少し増えて欲しいですよね(^q^)ありがとうございます!とりあえずありきたりな話で申し訳ないんですが、お付き合い頂けると嬉しいです( ˇωˇ ) (2022年4月3日 9時) (レス) id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 私もゆきちゃん達が乱太郎より年上だとは、、でもよく見たら背がね、、www くのいち大好きなんですよ 可愛いから 可愛いすぎて爆発する、、 今回も面白いです いつも楽しみにしてて明日学校とか頑張ろうって思います 続き待ってます (2022年4月1日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 兵庫さん» ありがとうございます(´∀`*)幸せであって欲しいです本当に〜私が幸せにします(なんのこっちゃ)引き続き宜しくお願い致します(*´∀`*) (2022年4月1日 20時) (レス) id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りっか | 作成日時:2022年3月14日 21時