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「まぁ、味の保証はしないけどね」
小平太『細かいことは気にするな!Aが作ったものだったら何でも食うぞ!』
「ふふっ、小平太なら本当に全部食べてくれそう。じゃあ、私そろそろお風呂に行くね。3人も無理しない程度に頑張って」
3人に別れを告げ手を振りお風呂へ向かおうとすると、ガッと手首を小平太に掴まれた。
突然のことに驚きを隠せずビクリと肩を揺らす。
小平太『この怪我はどうした?』
「え…」
普段の小平太とは打って変わって、怒り、という感情が込められた表情と声色に少し怖くなった。
そういえば私怪我してたんだっけ…。
「あ…お茶を淹れようとして茶釜に手が触れちゃって…」
小平太『なんだ、そうか。私はてっきり誰かに傷つけられたのかと思ったぞ。悪いな、急に掴んだりして』
そう言ってパッと手を離してくれる。
普段『細かいことは気にするな!』と言っている彼が私の怪我であんな表情をするのかと思うと少しびっくり。
すると、私の考えていることを知ってか知らずか彼は離した手を私の頭に乗せわしゃわしゃと荒々しく撫で回す。
長次くんとは正反対の撫で方だ。
「ち、ちょっと何するのっ?」
小平太『ん?なんとなく撫で回したくなった!』
そして『細かいことは気にするな!』とガハハと笑った彼にどこか安心した。
「変なの。じゃ、私そろそろお風呂に行くね」
改めて別れを告げお風呂へ向かう。
まだ少しだけ胸の鼓動が速いが、特段気にする必要も無さそうだ。
ささっとお風呂を済ませて、自室に戻り、明日も早いので直ぐに就寝した。
ーーーーー
長次「…小平太」
小平太「なんだ?長次」
長次「…急にああいう事はしない方がいい」
文次郎「そうだぞ。何をするかとヒヤヒヤしたじゃないか」
小平太「悪い悪い!考えるより先に手が出てしまった」
長次「…気持ちは分からなくもないが今度からは気をつけた方がいい。逆に怖がらせる」
小平太「その時は文次郎か長次が私を止めてくれ!」
文次郎「人に頼ろうとする前に気をつける努力をしろ!」
小平太「細かいことは気にしないのが私だからな!無理だ!」
文次郎「全くお前は…」
長次「…もそ」
そんな会話をしながら夜の暗闇へと消えていく3人なのであった。
ーーーーー
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りっか(プロフ) - 銀蘭さん» ありがとうございます!ありがとうございます!ここまでお読み下さって本当にありがとうございます( ´:ω:` )本音言うとコメントお待ちしておりました(笑)お褒めの言葉で胸がいっぱいです!これからもどうぞよろしくお願いいたします!! (2022年1月23日 12時) (レス) @page48 id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
銀蘭(プロフ) - 読み切ってしまった…!!!。゚(゚´ω`゚)゚。すごく面白くて、幸せになります…!これからも応援してます!頑張ってください! (2022年1月23日 9時) (レス) @page44 id: 24ba71a32a (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» ああああありがとうございます!!!!!!涙ちょちょ切れます!!!!初コメントでテンション爆上がりです😭😭これからも励みに頑張りますのでよろしくお願いいたします!! (2022年1月21日 20時) (レス) id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これすっごく面白いです!! 更新頑張ってください! 応援してます (2022年1月21日 17時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りっか | 作成日時:2022年1月15日 9時