食満留三郎ｰ6 ページ6
彼の言葉の意味がよく分からず、問い直してしまう。それと同時に背けていた顔を彼に向けた。彼は目線を伏せたままで話し出す。
留三郎『お前、物分りが良すぎるところあるだろ。Aなら許してくれる、分かってくれるって勝手に思い込んで…お前を傷つけた。本当に悪かった』
そう言って彼は頭を深々と下げた。彼の言動と行動の節々にきちんと反省したという事が分かった。そんな彼を見て私も言いすぎたところあるし、それに…と思い口を開く。
「でも、それって私にも責任あるよね。私が言いたいこと我慢し続けてきたからこんな事になっちゃったのもあるよね…」
留三郎『いや、そんなことは無い。我慢させた俺が悪いんだ』
「ううん、留三郎だけが悪いんじゃなくて私も悪いよ。だから…ごめんね。楽しみにしてからさ、ついカッとなっちゃって…」
そこまで言うと肩の力が抜けたのか、彼の目線が私に向けられる。
先程までの険悪ムードはどこへやら、2人して小さく笑いあった。
伊作に手当された所々の怪我を見つめる。落とし穴に落ちるなんて伊作みたいだ、なんて言ったら『同室だからな』って言われそうだ。
「留三郎、ケガは大丈夫なの？」
留三郎『ん？あぁ、怪我と言っても擦り傷だから大したことは無い』
心配かけさせないように優しく笑う彼。
仲直りの印と言ってはなんだけど、と思いながらおずおずと口にする。
「そっか。えっと…じゃあ、抱きついても大丈夫…？」
留三郎『えっ？！あ、あぁ…』
目をカッと開き顔を赤くして目を逸らしながら頬を指で掻く彼。そして目を逸らしたまま『…ん。』と両腕を広げてくれる。彼の方を向いてゆっくりと近付き、背中に腕を回し抱き着く。すると、彼もまた私を優しく抱き締め返してくれた。逞しい腕に包まれ、好きという感情がどんどん溢れてくる。トクントクン、と脈打つ彼の心音がとても心地よい。全てにおいて愛おしい。
ーーーーー幸せ。
その一言に尽きる。
彼の胸元に頭を預け、そっと呟いた。
「…留三郎」
留三郎『…なんだ？』
「…大好き」
留三郎『…俺もだ』
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ユリリン(プロフ) - お久しぶりです。お元気ですか?コロナ渦ですが、体調崩されていませんか?それともお忙しいですか、良ければ返信いただきたいです。 (2022年3月6日 10時) (
レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - お久しぶりです。お元気ですか?その後、更新はいかがでしょうか?気になったのでコメントします。良ければ返信いただきたいです。 (2022年2月10日 14時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン - お久しぶりです。お元気ですか?お忙しいかもしれませんが更新していただけたら嬉しいです。今後も引き続きお元気で。もし設定細かすぎたり、この話無理!と思ったらコメントください。返信お待ちしています。 (2022年1月25日 12時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - ユリリンさん» 通知が来ず先程気付きました…すみません😭感想ありがとうございます！励みにこれからも頑張ります(^o^)そして再びリクエストありがとうございます！設定把握しました。ほのぼのな感じでいかせてもらいますね！では今しばらくお待ちくださいませ！ (2022年1月16日 19時) (レス) id: 0377dfb93e (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - こんにちは。早速ですが、リクエストします。夢主は一年ろ組の元気娘で優秀で家庭的な女の子で（ろ組の太陽）と呼ばれている話お願いします。ろ組の子達から姫扱いされている設定で。実は絵が下手で悩んでいて乱太郎に教わる話お願いしたいです。長くなってすみません。 (2022年1月16日 11時) (レス) id: 4f0d699f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りっか | 作成日時：2022年1月9日 12時
