【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その17(夏編)

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勘右衛門『じゃあ足元に気を付けて行きましょうか、おっちょこちょいなお姫様〜』

「だ、だから！そのおっちょこちょいってやめてってば！！」

私を揶揄いながら海に向かう勘右衛門に手を引かれ私もトコトコと隣を歩きついて行く。海の目の前まで来ると無意識に足が止まってしまった。
本日2度目の入水な訳だが…さっきみたいに浅瀬に蛸がいたらと思うとなかなか足が進まない。あと魚。泳いでいる魚が足に触れると思うとゾッとする。
歩みを止めた私を見て勘右衛門は察したのか『ふっ』と軽く笑っていた。

勘右衛門『だ〜いじょうぶだって。魚だって人間の方が怖いだろうから逃げるし、蛸がいたら捕まえて美味しく食べちゃえば良いじゃん？』

「まぁ…そうだけど。てか何で蛸が怖いって分かったの？」

勘右衛門『Aの考えていそうな事は何となく分かるからな〜』

エスパーかよ。
まぁ、でも勘右衛門の言う通りだし、蛙よりマシか。
それに何よりこんなに綺麗な海に来たのに入らないなんて勿体ないもんね！

そう思い、ゆっくりと片足を海にちゃぽんと入れる。
泳ぎの練習をした時より海水温が上がっているのかさほど冷たいとは思わなかった。
むしろひんやりとしていて気持ちいい。

勘右衛門『よ〜し、海のお宝を探して一攫千金を狙っちゃいますか！』

きり丸『お宝〜？！アヒャ、アヒャ！』

勘右衛門のお宝という言葉に即座に反応するきり丸くんの目は銭になっている。
相変わらずで思わず小さく笑ってしまった。

乱太郎『きり丸落ち着いて…お宝があると決まった訳じゃないんだよ…』

鬼蜘蛛丸『お宝と言えば、真珠でしたらたまに見つけますよ』

「真珠があるんですか？！」

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