【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その17(夏編)

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間切『あ、そうだ…借りていた手ぬぐい、昼間に洗って干しておいたが、まだ汚れていたり乾いていなかったりしたら言ってくれ』

そう言いながら懐から手ぬぐいを取り出す間切。
綺麗に折り畳んである手ぬぐいを受け取り、彼女は小さく「ふふっ」と笑った。

間切『な、何かおかしい所があったか？』

「ううん。律儀に洗濯までして返してくれるなんて間切くんは優しいなぁと思って。間切くんのそういう所、大好き」

その瞬間、間切の頭からボンッと音を立てて何かが噴火し煙が立ち上る。
面と向かって大好きだなんて言われたのだから無理もない。
あまりの衝撃にその場で硬直してしまった彼を見て不思議そうに首を傾げる彼女。

仙蔵『A、その辺にしておいて差し上げろ…今のお前は攻撃力が抜群だからな』

その様子を近くで見ていた仙蔵が、苦笑いを浮かべながら彼女の肩に手を置いて行動を制するように伝える。

「攻撃…私、何も攻撃していないのだけれど…」

仙蔵の言葉にもまた不思議そうに首を傾げる彼女。無自覚にも困ったものだ。
すると彼女は仙蔵の顔をじっと見つめ始めた。

仙蔵『私の顔に何か問題でも？』

問い掛ける仙蔵を他所に、彼女は徐に彼の頬へと手を伸ばす。
そして指の背でそっと触れると眉を八の字に下げた。

「仙蔵くんの白くて綺麗な肌が少し赤くなっている気がする…もしかして日焼けしちゃった？痛くない？大丈夫？」

不意に触れられた仙蔵は特に驚く様子は見受けられなかったが、当の本人は脈が普段より速くなっているのを感じていた。
自分から彼女に触れることは多々あるが、彼女から触れられることは滅多にないからだ。顔など以ての外である。

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