【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その17(夏編)

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網問と喜八郎の首根っこを持ち上げるのは間切と仙蔵だ。2人の行動はだいぶ目に余るものがあった故に行動に出た間切と仙蔵。
無理矢理、彼女から引き離された2人は不貞腐れたように口を尖らせている。

「…………………」

すると、間切をじっと見つめ何かを思っているA。
彼女の視線に気付いた間切は、すぐさま彼女から目を逸らす。しかしそれでもなお彼女は間切から視線を逸らそうとしない。彼女からの突き刺さる視線に耐えきれない間切は目線をあちこちに泳がせ続ける。

「……間切さんは、私のことがお嫌いですか？」

唐突に放たれた言葉に驚いた間切は目を見開き彼女に目線を向けた。
するとそこには極限に眉を八の字に下げ、目を伏せ口を1文字にきゅっと結び今にも泣き出しそうなAの姿。
ダブルの驚きが間切を襲い動揺の色を隠せない。

網問『あーあ、間切の兄貴がAさんを泣かせた〜あ〜あ〜』

間切『なっ、違っ…Aさん、その…何故そう思ったのですか？理由を聞かせて頂いても…？』

網問の責め立てる言葉に反論出来ないのは目の前にいる彼女が泣きそうだから。
しかし、何故彼女がこの様に泣きそうなのか分からない間切は意を決して問い掛ける。
すると彼女は小さい口をゆっくりと開いた。

「間切さんは…私と話す時、いつも目を合わせてくれないので…苦手意識があるからなのかな、って思って…あの、それならそうと仰って頂ければなるべく話しかけないようにしますし…」

その言葉にハッとする間切。
確かに自分は緊張のあまりなるべく目を合わせようとはしなかった。その事でこんなにも彼女を傷付けていたとは思いもしなかったと人知れず反省をした間切は、深く息を吸い込みゆっくりと吐き出した後真っ直ぐに彼女を見つめ口を開いた。

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