【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その17(夏編)

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Aの返事を聞いてまるで子供のように笑顔を見せる網問。
しかし彼女の反対側に居る喜八郎と目が合うとしたり顔をして見せた為、喜八郎の眉がピクリと動く。
そのやり取りを知らないAは一緒に寝ることは出来ないがそれくらいならと口を開いた。

「眠くなるまでなら良いy 喜八郎『僕が今Aさんと話してたんですけど。横入りしたらいけないって教わらなかったんですかぁ？』

網問『逆に聞きますけど、Aさんは別に貴方のものでも何でもないですよね？長々と貴方の話に付き合ってくださっているAさんが可哀想だとは思わないんですか？あぁ、そういう気遣いを出来ない方なんですかねぇ？』

まぁ、どっちも煽り方の上手いこと。
Aを挟んで見えない火花をバチバチと飛ばし合っている。
そんな2人の様子をほわほわとお花を飛ばしながら微笑ましそうに見つめるA。そして徐に両の手を彼らの髪の毛先へと伸ばした。

「2人とも、髪の毛綺麗ねぇ。喜八郎の髪はふわふわしていて気持ち良いし、網問くんは海に入るのにすっごいサラサラで艶々…髪質は違えど2人の髪、私好き」

目の前で喧嘩をしている2人の姿にはちっとも目をくれず、好きと言うことに抵抗を感じていない彼女の口から次から次へと言葉が溢れ出す。
そして彼女の言葉で先程までいがみ合っていた2人は満更でもなさそうに頬を緩めている。

喜八郎『そういうAさんの髪も綺麗ですよ』

網問『そうですよ、Aさんの白い肌にその真っ黒な髪が良く合っています』

2人から褒められた彼女は目を丸くさせた後、照れ臭そうにはにかんだ。

「2人からそう言って貰えて嬉しい。ありがと」

その彼女の素直さと照れたように笑う顔に危うく心臓を持って行かれそうになる2人。
お酒の力でこうなっているとは言え破壊力は抜群だ。

間切『網問、いい加減にしろ』

仙蔵『喜八郎、お前もだ』

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