【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その17(夏編)

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※ここから先は暫く第3視点からお送りします。



どんちゃん騒ぎの宴の中、複数人だけは神妙な面持ちのまま事務員のAが気になって仕方がない様子。
それもそのはず。先程、第三協栄丸に勧められて初めてのお酒を呑んだのだから。
しかし、当の本人はなんて事ない顔をして兵庫水軍や先生たちと楽しそうに会話をしている。
心配したのも杞憂だったか、そう思い彼らも食事を楽しみつつあった。

「へぇ〜疾風さんって妖怪や幽霊が苦手なんですね、何だか意外です。でも、海って妖怪の噂多くないですか？」

疾風『あ、あんまり脅かすようなことは言わないでください…幽霊や妖怪と聞くだけで身震いが…』

蜉蝣『Aさんはそういう類いは平気なんですか？』

「私はへっちゃらです！」

蜉蝣『疾風、お前なんかよりAさんの方がよっぽど逞しいな』

疾風『う、うるせぇ！苦手なもんは苦手なんだから仕方ねぇだろうが』

「疾風さんと一緒に肝試しをしたら面白そうですね」

疾風『ご、ご冗談ですよね…？』

「手始めに怪談話でもいかがですか？」

疾風『か、勘弁してください！！！！』

「あははっ！冗談ですよ〜」

面白くない。
兵庫水軍の彼らと楽しそうに話している彼女を見るのが嬉しい反面、これっぽっちも面白くないと思っている忍術学園の生徒たち。

八左ヱ門『何か…いつにも増して楽しそうだよな』

兵助『非日常を満喫しているだけだと信じたい…！』

三郎『あいつのことだから、普段聞けない話を聞けて楽しいだけなんだろ』

雷蔵『確かにそれはあるかも。でもここに来てからAさんとあまり話せてない気がする…』

勘右衛門『そりゃそうだよ。だって兵庫水軍の誰かしらと必ず居るんだからさ』

ぶつくさと文句を言いつつ行動に移さないのはAが楽しそうにしているから。彼女の笑顔こそ世界を救うと信じて疑わない5年生。

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