【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その17(夏編)

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みんながそんな事を思っているなんて知らない私は絶対怒られると酷く構えていた。
しかし怒られるどころか『真珠貰えて良かったね』と言ってくれるみんなを不思議に思った。
そしてなんやかんやあってスイカ割りも楽しみ、気付けばすっかり夕暮れ。
水平線に太陽が沈み始めた所で、私たちも水軍館へと戻ることにした。

「はー…楽しかったねー！明日の魚釣りも楽しみ！」

きり丸『お宝は見つからなかったけど…はぁ』

この世の終わりかと言わんばかりに盛大に溜め息を吐き出すきり丸くんに思わず苦笑いを浮かべた。
真珠ってやっぱり簡単に見つかるもんじゃないんだなぁ…これは運が良かっただけなんだなと、手のひらの真珠を見ながら改めて思った。
でもこのままだと無くしちゃいそう…あ、小さい巾着袋作ってその中に入れといたら良いかも。
だがしかしその巾着袋を作るのに相当な時間がいるなぁ…苦手なんだよなぁ、裁縫。
あ、そうだ。留三郎くんにお願いしてみようかな…。

きり丸『A姉ちゃんのそれ、いいなぁ…』

「ひょわ！？き、きり丸くん…驚かさないでよ…」

ぼんやりと考え事をしながら歩いていると、隣で歩いていたはずのきり丸くんが私の目の前で手のひらの上の真珠を物欲しそうに見ていた。
慌てて真珠を握り締め後ろに隠す。

乱太郎『ちょっときりちゃん…！それはダメだって！』

きり丸『分かってるよ、それくらい。ただ、ちょーっと拝ませてもらおうと思って…』

ほ、ほんとか？きり丸くんには悪いけどすんごい顔して真珠見てたけど？？？？
いつもならあげちゃう所だけど、今回ばかりは義丸さんから貰った大事なものだからあげられない。
その代わりと提案するのは明日の魚釣りのこと。


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スイカ割りの下りはまた長くなりそうなので割愛させて頂きました…！
また何処かで載せられたら載せます…！！

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