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問い掛けてきた義丸さんの手のひらを見る。
そこには貝が1つ乗っていた。何の貝なのだろう？
そう思いながら貝と義丸さんを交互に見る。
義丸『待ってろ。運が良ければ…ほら』
義丸さんは短刀を取り出し貝を開いて見せてくれた。
差し出された開かれた貝を見ると、そこには輝く白い宝石があった。綺麗な丸い形ではなく、少し楕円形だが誰が見ても真珠だと分かるそれに思わず目を見開く。
「凄い！真珠だ…っ、ぅわぁ！？」
真珠に気を取られた私はその場に立とうと無意識に足を伸ばす。
しかし足が着くか着かないかくらいの場所まで来ていることをすっかり忘れており、海底に着かなかった足は行き場を失い体のバランスを崩す。
鬼蜘蛛丸『おっと…大丈夫ですか？』
そんな私を咄嗟に支えてくれたのはずっと腕を握ってくれていた鬼蜘蛛丸さんだった。
近くなった彼との距離に驚きと羞恥を覚えながら「すみません…」と小さく謝罪の言葉を述べる。
鬼蜘蛛丸『いえ、気にしないでください。ここなら足が届くの思うので伸ばしてみてください』
脇を抱えられたまま少し場所を移動してくれたおかげで、何とか海底に足が着くようになった。
「ありがとうございます…」
お礼を告げると鬼蜘蛛丸さんはニコッと笑ってくれた。
鬼蜘蛛丸さんが居なかったら溺れてた所だった〜…あっぶな〜…。
鬼蜘蛛丸『…(む、胸の感触がまだ…か、考えるな！落ち着け、俺！)』
平常心を装っているが心臓バクバクの鬼蜘蛛丸さんがそう思っているとはつゆ知らず、私は再び義丸さんの手のひらを見つめる。
「これ、真珠ですよね？」
義丸『そうだな。真珠を見つけれて運が良かったな、A』
「運が良かったのは義丸さんじゃないですか？それにしても天然の真珠だ〜…初めて見た。綺麗な丸い形をしているのってやっぱり珍しいんですかね〜」
義丸『さぁ、どうだろうな…まぁ、確かに形が不格好な物や白以外の真珠ならよく見るが、今日のは形も色も良い方だと思うぞ』
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にんじん(プロフ) - このシリーズ凄く好きです! 毎回キュンキュンしながら読んでます笑 お忙しいと思いますが体調に気をつけて更新頑張ってください、いつでも待ってます (4月16日 1時) (
レス) id: 418de6f4d8 (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - Lynnさん» 本当に嬉しいお言葉ありがとうございます…！！コメント頂けるだけで励みになります(；；)これからもよろしくお願いいたします！！ (1月28日 20時) (レス) @page34 id: 56ce977426 (このIDを非表示/違反報告)
Lynn - りとさん» 新しく更新された27 28話見ました、２つとも面白かったですよ。はい、是非これからもまたいつか戸部様が出る事をお願いします！ (1月23日 21時) (レス) @page29 id: b7c4ae609e (このIDを非表示/違反報告)
りと(プロフ) - Lynnさん» きゃー！！！！ありがとうございます！！！！もうどうにかして戸部先生を出さなければと考えていたところこういうさり気ない気遣い出来そうなのって戸部先生では！？と思い出させて頂きました！！1度出させて頂いたのでこれからどんどん出させて頂きます！！ (1月23日 21時) (レス) @page29 id: 56ce977426 (このIDを非表示/違反報告)
Lynn - りとさん» 今、23 24話見ました。最推しの戸部様に「酒を飲みすぎると後が辛くなる、だから後に水を飲め」て言って夢主（自分）に気を遣うとこ、非常に良かったですし、大好きです。戸部様を出してくれてありがとうございます！ (1月13日 23時) (レス) @page25 id: b7c4ae609e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りっか | 作成日時：2023年8月27日 21時
