【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その15(夏編)

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乱太郎『あ、Aお姉ちゃんに伊作先輩と食満先輩！』

しんベヱ『も〜お姉ちゃん達遅いよ！早く行かないとお魚が逃げちゃうじゃない！』

きり丸『しんベヱの言う通り！魚を釣って釣って釣りまくって町の人に売る俺の計画が台無しになってしまうぅ〜！！』

「お魚は逃げないし、売りに行くなら今日じゃないと無理だと思うよ…でも、なんかごめん…」

プンプン怒りながら物申すしんベヱくんときり丸くんが可愛くてつい笑ってしまう。
理不尽に怒られた伊作くんや留三郎くんは苦笑いを浮かべていた。

留三郎『相変わらず無茶苦茶だな…』

伊作『まぁ、それだけ楽しみってことなんだよ。乱太郎、僕が頼んでおいた薬類は持って来てくれたかい？』

乱太郎『勿論です！救急箱に入れて荷車に乗せておきました！』

伊作『ありがとう。助かるよ』

学園長『みんな揃ったようじゃな。よし、では少し早いが出発するとしよう』

学園長の言葉にみんながぞろぞろと正門から出て行く。私もみんなに続いて門を潜り抜けようとした時、不意に視界に入った忍装束のままの小松田さんと吉野先生に首を傾げ声を掛けた。

「あの、吉野先生と小松田さんはその格好のままで行かれるんですか？」

吉野『いいえ。私と小松田くん、食堂のおばちゃんは学園に残ります』

小松田『要はお留守番です〜学園を空にしてしまうと敵の城から狙われやすいので』

さも当たり前のように返された言葉に目を丸くしてしまう。
事務員である小松田さんと吉野先生が学園に残るのであれば私も残らなければならないのではないだろうか、そう思い口を開こうとすると吉野先生が片手を上げ私が口を開くのを制した。

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