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曇鬼『何だかあっちの方騒がしいな』
風鬼『あっちって確か、雨鬼と暁鬼と雪鬼が穴掘ってるところじゃないか?』
曇鬼『行ってみる?』
風鬼『いいよ、行かなくて。どうせしょうもないことで騒いでるんだろ』
木の影から様子を伺うと、別のドクタケ忍者達が乱太郎達の元へ行こうとしていた。
「(どうしよう…これじゃ大声も出せない…でもあれだけ騒いでいたらみんなも直ぐに来てくれるはず。今は自分のことを考えよう)」
Aはそう思うとドクタケ忍者達が乱太郎達に気を取られている隙にゆっくりとその場を離れどこか身を潜めることが出来る場所を探した。
一方その頃乱太郎達は、ドクタケ忍者達に捕まり縄で拘束されていた。
雪鬼『ったく、お前たちどういう教育受けてんだ』
暁鬼『俺…川に行って来ていい?』
雨鬼『も〜穴掘りどころじゃなくなったし、こいつらを牢屋に閉じ込める為に1回城に戻った方が良いんじゃない?』
体に付いた様々な色の染め粉や、紙吹雪、生ゴミを取り払いながら乱太郎達の目の前に立つドクタケ忍者。
彼らの言葉に口を尖らせ不服そうにするのはきり丸としんベヱ。
きり丸『ドクタケ忍者にどういう教育受けてんだとか言われたくねぇよなー』
しんベヱ『ほんとほんと』
乱太郎『…ねぇ、きり丸、しんベヱ。私が合図するから思いっきり叫んでくれる?』
そんな中、乱太郎が小声で2人に声をかけた。何やら作戦があるのだろうか、神妙な面持ちだ。
きり丸『え…良いけど、声なんか出してどうするんだよ?』
乱太郎『先輩と先生たちが近くに居るかもしれないでしょ?私たちの居場所を教えるにはもう声しかない』
しんベヱ『なるほど〜!乱太郎あったまいい〜!よし、いつでもいいよ、今?今叫ぶ?』
乱太郎の提案に何故かノリノリのしんベヱは体を上下に少し揺らしていた。そんなしんベヱを乱太郎は呆れたように宥める。
乱太郎『しんベヱ落ち着いて…良い?いくよ…せーのっ!』
乱太郎が合図を出したと同時に3人は思いっきり空に向かって叫んだ。
乱太郎『助けてーーー!!!!』
きり丸『小銭ーーー!!!!』
しんベヱ『お饅頭ーーー!!!!』
ドクタケ忍者『?!』
乱太郎『あへっ…んもう!2人とも何で小銭とお饅頭って叫ぶのー!?』
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りっか(プロフ) - 雅さん» 急にお兄ちゃんって呼ばれたらそりゃ赤面しますよねwwwでもあの二人の関係は先輩後輩であり兄弟でもありです!熱血ですもんね!2人して! (2022年11月5日 11時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 雅さん» 遅くなってすみません!!分かります(笑)何とも言えない気持ちがお腹の辺りをうずうずさせられました(笑)でも留三郎はやっぱ三男だったんだな〜って思いましたね。個人的にはあの面倒見の良さから下にも居るのかな?なんて思っていましたがどうなんだろう🤔 (2022年11月5日 11時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 浜守一郎さんの恥ずかしい表情と食満先輩がびっくりするぐらいの真っ赤な(?)表情、「可愛かったな…😳」っと思って(笑)※『籠城の記憶の段』のお話より。 (2022年10月22日 19時) (レス) id: 6b30a233dd (このIDを非表示/違反報告)
雅 - りっかさん» りっかさん…確かにヤバかったです…🥶私、恥ずかしいくて死にそうで涙が出てしまいそうですぅ…正直に『お兄ちゃん』って呼ぶのはやめて欲しいです…はい…😭🌀 (2022年10月22日 18時) (レス) id: 6b30a233dd (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 忍たま好きさん» 忍たま好き様ありがとうございます(´;ω;`)そう仰って頂けてとても嬉しいです…一日に1行程度しか書けない状況ですが今後ともよろしくお願いします! (2022年10月16日 20時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りっか | 作成日時:2022年8月21日 8時