【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その14(夏編)

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八左ヱ門『おほ〜！勘右衛門よく捕まえたな〜！』

三郎『Aから突っ込んで来るとはラッキーだったな』

雷蔵『この調子で次も頑張ろう！』

兵助『次に俺たちが捕まえて紐を取れたら勝ちってことでいいのかな』

勘右衛門『そうなるな。Aも逃げるの大変そうだし、次で終わらせてやるか』

彼らの話を横で聞いていたAは竹筒を土井先生に返し、立ち上がってうんと伸びをする。
そして乱太郎、きり丸、しんベヱに声を掛けた。

「よしっ、3人とも逃げる準備は出来てる？」

乱太郎『いつでも大丈夫です！』

きり丸『俺も』

しんベヱ『ぼくも〜！』

山田『では今から10分後に6年生と5年生が追いかけるからその間に逃げなさい』

土井『乱太郎、きり丸、しんベヱ、気をつけるんだぞ。Aくんは無茶をしないように。…あまり心配させないでくれ』

そう言いながら土井先生はAの頭を優しく数回撫でる。そんなAはまさか土井先生が自分の心配もしてくれていたなんて知らなかったのか少し目を丸くしていた。
しかし直ぐに笑みを浮かべ土井先生を見上げる。

「すみません…でも、勝負なので私も精一杯頑張るつもりです。だから、その…見守ってもらえると助かります」

土井先生も彼女が負けず嫌いということと頑固ということを知っているので『分かった。ただし、無茶をしていると分かったら直ぐに来るから。そのつもりで』と笑った。

「よーっし！次は捕まらないぞー！じゃ、土井先生、山田先生行ってきまーす！」

先生2人に手を振りながら、乱きりしんの3人と共に走り去って行くAの後ろ姿を見つめ全員思うことは一緒だった。

山田以外『…(A(さん)の今の色気のある姿を他の連中に見せれないな)』

山田『…(こ奴らの考えていることが手に取るように分かるな)』

そしてそれを見て山田先生はやれやれと呆れたように笑っていた。

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