◎14-12 ページ13
しんベヱ『え、ここに1人で…？』
ぽつんと一人残されたしんベヱは目が点になっていた。
一方、その頃の乱太郎ときり丸はというと…
乱太郎『…追ってきてる？』
きり丸『いや…全員しんベヱの所に行ったと思う』
乱太郎『よし、じゃあ今のうちに…Aお姉ちゃん、もう大丈夫だよ』
元々乱太郎が逃げていた道まで戻って来ていた。そして木の上に向かって声を掛ける。すると、ゆっくりとゆっくりと降りてくるのは今回の標的であるAだ。
「う〜ドキドキした…！乱太郎くん凄いじゃん！みんなを騙してきり丸くんのところに連れて行くなんて！」
乱太郎『いやぁ〜それ程でも』
「きり丸くんもお疲れ様。今ん所バッチリだね！」
きり丸『ま、俺もやれば出来るってことだな』
ではここでAの作戦のタネを明かそう。
乱太郎、きり丸、しんベヱにわざと1人ずつ逃げるように指示したAは、ヘムヘムが居ることを踏まえてそれぞれに自分の私物を手渡した。乱太郎には手ぬぐい、きり丸には頭巾、しんベヱには上着。
そしてある程度森の奥まで進んだ後にそれらを隠すように伝えたのだ。
そして自分は乱太郎と共に逃げ、木の上に隠れることにした。その際、乱太郎に「私の居場所を聞かれたら下を向くこと。むしろ下しか見ないこと」と念を押した。"目は口ほどに物を言う"ので上級生たちはおそらく下の方を探すだろう。そうすれば下に気を逸らすことが出来る。
案の定、下を探しAの手ぬぐいを見つけた彼らは乱太郎が囮だと思い込んだ。そしてトドメに乱太郎がきり丸の所へ行くのを見れば"ここにはAはいない"と確実に思い込ませることが出来るのだ。
ヘムヘムが乱太郎の所に来たのは誤算だったが上手くやり過ごせたので良しとする。
そしてあとは簡単だ。乱太郎がきり丸と合流したあと、きり丸も囮だと分かった上級生たちがしんベヱのところへ行くのを見たあと気付かれないようにAのところに戻って来れば良いという訳だ。
全員が同時刻に追い付かれては意味が無いので、乱太郎、きり丸、しんベヱの順に逃げる距離が短くなるようにもした。
だから、最初は乱太郎、そしてきり丸、しんベヱの順に上級生たちが集まって行ったのだ。
乱太郎『Aお姉ちゃん凄いよ！そこまで計算してるなんて！』
きり丸『ほんとほんと！俺たちよりも忍者してる！』
「ふっふっふ…負けず嫌いを舐めちゃいけないぜ」
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りっか(プロフ) - 雅さん» 急にお兄ちゃんって呼ばれたらそりゃ赤面しますよねwwwでもあの二人の関係は先輩後輩であり兄弟でもありです！熱血ですもんね！2人して！ (2022年11月5日 11時) (
レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 雅さん» 遅くなってすみません！！分かります(笑)何とも言えない気持ちがお腹の辺りをうずうずさせられました(笑)でも留三郎はやっぱ三男だったんだな〜って思いましたね。個人的にはあの面倒見の良さから下にも居るのかな？なんて思っていましたがどうなんだろう🤔 (2022年11月5日 11時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 浜守一郎さんの恥ずかしい表情と食満先輩がびっくりするぐらいの真っ赤な(？)表情、「可愛かったな…😳」っと思って(笑)※『籠城の記憶の段』のお話より。 (2022年10月22日 19時) (レス) id: 6b30a233dd (このIDを非表示/違反報告)
雅 - りっかさん» りっかさん…確かにヤバかったです…🥶私、恥ずかしいくて死にそうで涙が出てしまいそうですぅ…正直に『お兄ちゃん』って呼ぶのはやめて欲しいです…はい…😭🌀 (2022年10月22日 18時) (レス) id: 6b30a233dd (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 忍たま好きさん» 忍たま好き様ありがとうございます(´；ω；｀)そう仰って頂けてとても嬉しいです…一日に1行程度しか書けない状況ですが今後ともよろしくお願いします！ (2022年10月16日 20時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りっか | 作成日時：2022年8月21日 8時
