【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その13(夏編)

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文次郎『手加減は無しだ！』

逃げれない、そう確信した5年生は冷や汗を流しながら軽く身構えた。
おーっと…これは私も巻き込まれる前に逃げよっと…。
そっと彼らから離れようと後ろに下がると同時に目の前に学園長の顔がドアップで映るので思わず驚きの声をあげた。

学園長『ちょお〜っと待った〜！』

「ぅぎゃあああああ！」

突然出て来ないで欲しいんですけど！！心臓に悪い！
バクバクと五月蝿く鳴る心臓を落ち着かせる為に胸に手を当てる。

学園長『おぉ、驚かせてすまん、すまん』

笑いながら学園長は私に軽く謝ってくる。
その顔はすまんと思ってないでしょ。なんて思っていると私から離れて学園長は6年生と5年生の間に立つ。

学園長『5年生と6年生のガチンコ勝負とは面白そうじゃのう！』

乱きりしん・A『「学園長先生？！」』

この人何言ってんの？！
…あれ、乱太郎くんたちいつの間に戻って来たのかな。
ふ、と学園長の後ろを見ると土井先生と山田先生、そして木下先生が居た。呼びに行ってくれていたのかな。

土井『そんな勝負は絶対駄目です！』

首を横に振り凄い剣幕で駄目だと言う土井先生から本気が感じられる。まぁ、そりゃそうなるよ…。

山田『だいたい、他の生徒たちの迷惑になります』

学園長『迷惑じゃと？』

土井『そうです！無用な勝負はやるべきじゃありません！それに前にもこういうことあったではありませんか！二度もしなくていいです！！』

ひえ〜…前にもこういうことあったんだ…想像したくないけど大変だったろうな…。

学園長『構わ〜ん！前は決着が付かず終わっとるからこの勝負、お許ししちゃう〜！』

乱きりしん・土井・山田『どひゃ〜！』

何となく予想がついていたとはいえズッコケざるを得ない。相変わらず収拾つかない〜誰か止めてくれる人居ないの〜？居たらそもそもこんなことになってないか…。

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