【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その13(夏編)

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食堂のおばちゃん『貴方たち、そうしているとまるで夫婦みたいねぇ』

その言葉にギョッとしてしまい兵助くんを見る。すると兵助くんは私同様に目をまん丸にし頬を紅潮させて食堂のおばちゃんを見ていた。つられて私も頬に熱が集中してしまう。そしてゆっくりと私の方を振り向き照れたようにへらっと笑った。

兵助『あはは…夫婦か』

「な、何だか照れちゃうね…」

食堂のおばちゃんはと言うと、言うだけ言って兵助くんのお豆腐を持ってさっさと食堂に向かっていた。残された私と兵助くんは暫くの間無言でお互いを見て笑っていた。

「つ、続きやっちゃおうか」

兵助『あ、そ、そうだね』

何となく気まずい雰囲気ではあったが決して嫌な雰囲気ではない。でも恥ずかしくてこれ以上は兵助くんの顔を直視出来ない。その後は二人で黙々と洗い物をしていた。
洗い物を終えると私は割烹着を脱いで兵助くんに向き直って改めてお礼を言う。しかしやはり顔は直視出来ないので目線をあちこちに泳がせてしまった。

「き、今日は付き合ってくれてありがとね。えっと、また時間がある時に豆腐作りに付き合ってくれると嬉しいな」

兵助『う、うん。こちらこそありがとう。えっと…気を付けて行ってらっしゃい』

「うんっ。じゃあ、またね」

なるべく目線を合わせないようにしていたので、兵助くんがどんな表情だったかは分からない。
彼に小さく手を振りながら小屋を後にした。兵助くんも私に手を振り見送ってくれる。

兵助『…っ、はぁ〜』

私を見送ったあと兵助くんはその場に頭を抱えてしゃがみ込み盛大な息を吐く。

兵助『…(割烹着姿のAさんと並んで居ると夫婦に見えるのか…おばちゃんの爆弾発言には驚いたけど、嬉しかったな。いずれ本当にそうなれたらなんて思うのはおこがましいかな…いやでも…)』

と、一人で悶々としている久々知兵助くんの姿があるのでした。


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一人一人のキャラクターとの話を書くタイミングがあんまりないのでこれから先少しずつ書いていこうと思います！全キャラ網羅するつもりなのでお待ち頂けると嬉しいです。とりあえず作者は5年生推しなので兵助から書きました〜！

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