【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その13(夏編)

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小平太『にしても意外だったな。まさかAが蛙が苦手とは』

長次『…蛙の何が苦手なんだ？』

「全部」

伊作『え？』

「だから全部…あのヌメヌメとテカった体にぴょんぴょん飛び跳ねる動作と顎付近がピコピコ動いてる感じとか…とにかく全部！」

想像しただけでゾッとしてしまう。思わず自分の体を抱き締めるように両腕を擦った。
すると不意に肩を叩かれたので後ろを振り向くと手のひらに蛙を大量に乗せて笑っている大木先生の姿があった。

大木『ほ〜ら蛙だぞ。どうだ？』

蛙を目の前にした私は喉の奥が「ひゅっ…！」と鳴っただけで声が出せなかったうえに体が固まってしまう。

留三郎『大木先生…Aが固まってます』

大木『嫌よ嫌よも好きのうちじゃないのか？』

留三郎『使い方が間違っています。あと、Aは本気で蛙が苦手なようですのでやめてください』

そんな私を見かねた留三郎くんが止めに入ってくれた。
私は身を守るように膝を抱えて座る。
いずれバレる事ではあったが、出来ることなら隠し通したかった…と思いながら軽く息を吐き出す。

仙蔵『生物委員会でも毒蛙を飼っていただろう？委員会活動中に誰かに話してはいなかったのか？』

「…話してないよ。それにジュンコちゃん以外の毒虫とかには私は干渉しないようにしてるから…逃げた時は別だけど」

万が一の事があったらダメだということで、八左ヱ門からなるべく干渉しないようにと言われていた。もしお世話をするなら孫兵くんと一緒にという条件付きでたまにお世話をしていたけど、蛙は何かと理由をつけて孫兵くんに押し付けていたので見ても触れてもない。

「あ〜…いや別にバレても問題ないんだけどさ、一応歳上な訳だし完璧でいたかったっていうか…」

6年生『(変なところで強がるんだな。ま、そんなところも可愛いが)』

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