【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！その11(夏編)

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私はそこで一旦思考が停止する。
そしてハッとして良く考えてみた。確か喜三太くんは相模国出身で相模国は私の時代だと神奈川県あたりだった気がする。
え〜…そして今ここにいるのが近畿地方だとすると…

「は？！まさかここまで歩いてきたんですか？！」

与四郎『そうだーよ。近くに用事があったもんでついでに喜三太に行き会ってこうと思うてよ〜』

涼しい顔をして与四郎さんは笑っている。
そんな簡単に言っていますがここから神奈川まで歩いてって何日かかるの…考えただけでも恐ろしい。

「そ、それは遠いところを…お疲れでしょう？お茶を用意しますからどうぞ休んで行かれてください。用具委員会のみんなも少し休憩にしない？美味しいお茶菓子を利吉くんに貰ったの」

しんベヱ『お茶菓子〜！休憩しましょ、そうしましょ〜！』

平太『しんベヱ〜…涎垂れてる』

作兵衛『ったく、しんベヱは…でも、利吉さんに頂いたお茶菓子を食べても良いんですか？』

「もちろんいいよ。利吉くんには承諾を得てるから気にしないで」

留三郎『それじゃ、少し休憩にするか』

与四郎『お言葉に甘えて邪魔すんべ』

「そうだ！お天気も良いし、外で休憩しようよ。私、お茶とお菓子用意してくるね」

守一郎『あ、俺も手伝います！』

「ありがとう、守一郎。助かるよ」

私と守一郎は食堂でお茶を人数分用意した後、私の部屋にあるお茶菓子を取り再び外へと戻った。
木の下で私たちを待っているみんなの元へ急ぐ。

「お待たせ〜」

みんなの前にお茶とお茶菓子を広げる。
最近利吉くんが来る頻度が前よりも多くなってきたこともあって、私の部屋は手土産だらけだ。
毎回毎回こんなに要らないよと言ってもなかなか聞いてもらえない。
特にお茶菓子なんかは早く消費しないと食べれなくなってしまう。
今回みたいに他の委員会にもお邪魔して消費させて貰おうかな。

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