11-24 ページ25
新野『Aさんなら大丈夫ですよ。少し頭を強く打ち付けているみたいなので、暫くの間安静にしていれば直ぐに良くなります。彼女を助けてくれてありがとう』
新野先生の言葉に肩の力が抜け心底安心している自分がいた。感謝されたことよりも彼女が無事だったという事実の方が嬉しいなんて本当にどうかしている。
伊作『動けるようになっても事務の仕事も暫くの間はさせない方が良いですね。手を怪我していますし…』
その言葉に自然と体が動いていた。
ゆっくりと立ち上がると医務室を後にする。
伊作『どちらに行かれるんですか？』
鹿之介「…事務の仕事を片付けて来る」
伊作『…そうですか、分かりました。よろしくお願いします』
事務室へ戻るとそこには小松田くんがいた。
すっかり体調が良くなったからと言って事務の仕事をしているようだったが、僕には散らかしているようにしか見えなかった。
何でこいつが事務員なんだとつくづく思う。
でもなんとなく分かったような気がした。小松田くんも彼女も同じような人間だと感じたから。
僕が持っていない何かを彼女たちは持ち合わせているんだと思う。
残っている事務の仕事を全て片付けると、ちょうど吉野先生が帰っていらっしゃった。
彼女が居ない経緯を詳細に報告すると『分かりました。今日はどうもありがとう。助かりました』と仰って頂けた。
帰りに会っていってやるか、なんて思うより先に足は医務室へと向かっていた。
医務室からは保健委員の善法寺伊作と彼女の声が聞こえてきた。
目を覚ましたのか、と再び安心していると『まだ居るの？』の言葉にやはり悪態をついてしまう。
思ったよりも元気そうな彼女の姿に良かったなんて思ってしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りっか(プロフ) - 七海さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(´˘`＊)とてつもない褒め言葉でございます！！ぼちぼち皆様に楽しんで頂けるように頑張りますのでどうぞこれからもよろしくお願い致します！ (2022年6月21日 20時) (
レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
七海 - 滅茶苦茶楽しませてもらってます！無理のない程度に頑張ってくださいね^^ 応援してます!! (2022年6月19日 17時) (レス) @page43 id: bcf0e58e89 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - りっかさん» ありがとございます！！ 私も鼻血がwww (2022年6月14日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - あいさん» 2人揃って良いですよね〜私の最推しが2人いるって鼻血出そうでした(汚い)なんか最近キャラの口調とかいろいろわかんなくなってきてアニメ見て落ち着かせてます心をwwwあい様も頑張ってください！ (2022年6月14日 19時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - りっかさん» 留三郎と似てるけど髪の色と声が違いますけどそこも良いwww 兄弟みたいwww ありがとございます、、 作者様もスランプ抜け出せると良いですね！！ これからも頑張ってください (2022年6月10日 20時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りっか | 作成日時：2022年5月5日 15時
