【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！

1-46 ページ49

「…はぁ」

普段よりも絶対早い時間に目が覚めてしまった。暫くの間ぼんやりと天井を見つめていたが、夢ではないと判断すると小さくため息をつく。
夢も見ずに爆睡してしまっていたらしい。私って案外神経図太いな。
ゆっくりと上半身を起こしてぼやける目を擦る。

「…やっぱ夢じゃないか」

ワンチャン全部夢でしたー！っていうオチを期待したけどそんなわけなかった。
大きく伸びをして立ち上がり、着替えようと思い寝間着の帯を解くとほぼ同時に聞き覚えのある足音と、何やら騒がしい声が廊下から聞こえてきた。

長次『…小平太！』

文次郎『おい！待たんか！』

…嫌な予感、と思ったと同時に扉を勢いよく開け入ってきたのは…

小平太『いけいけどんどーん！朝だぞA！起きてるかー！』

「〜〜〜〜〜っ、こ、小平太…！」

やっぱり小平太！こいつ全然反省してねぇ！！
慌てて前を隠すが、時既に遅し。

小平太『お、すまん！着替えている最中だったか！』

「…お前は…昨日ことを忘れたのか！早く出てけー！！」

小平太『私のことは気にするな！早く着替えろ！』

話が通じない！！

文次郎『お前が居ると着替えれんのだ！バカタレ！』

文次郎くんにゲンコツを食らった小平太はそのままズルズルと引きずられ扉から消えて行った。
すぐさま扉を閉めそのままそこにズルズルと座り込む。

朝からやめてくれ…。
私の体見られてどんな顔して会えばいいのか分からないじゃんもー！！！！

1-47→←1-45

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す