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喜八郎『Aさん、なぁにニヤニヤしてるんですか？』
「ひゃ…う、き、喜八郎…顔近っ、！」
下級生のあまりの可愛さにやられていると、喜八郎がズイッと顔を近づけてきた。驚いて声にならない音が口から出る。喜八郎って顔が良いからぶっちゃけ心臓に悪い。
喜八郎『僕の顔がなにか？』
「いや、違うくて…なにかとかいう問題ではなく、顔が近いって言ってるの…っ、とと」
仙蔵『喜八郎、良さないか。Aが困っているぞ』
恥ずかしさで頬に熱を帯びているのが自分でも分かる。そんな私に構うことなく更に近づけようとしてくる喜八郎に、少し後ずさりすると、肩にトンっと何かが触れた。
軽く見上げると仙蔵くんが居て私の肩に手を置き、喜八郎を制してくれる。
喜八郎『…僕は別に何もしていませんよ〜』
そう言いながら私から離れると、喜八郎は生首フィギュアを手に持ち若干不貞腐れたようにそっぽを向く。
仙蔵『では、委員会の作業を再開しよう。Aもここに座るといい』
皆が座っている敷物の上に誘導され、仙蔵くんと伝七くんの間にそっと腰を下ろす。
仙蔵『では、作業の説明をしよう。簡単に言えば首実検で使用する生首フィギュアの手入れだ』
「はい！仙蔵くん質問があります！」
仙蔵『何だ？』
「首実検って何ですか！」
仙蔵『ふむ…そうだな、手伝ってもらうのであればきちんと説明はしなければならないな』
伝七『はい！立花委員長、僕が説明してもよろしいでしょうか？』
仙蔵『良かろう。しっかり頼むぞ』
伝七『はい！ではA先輩、まずは作法委員会について軽く説明します。作法委員会は合戦の作法を研究する委員会なんです』
意気揚々と語り出すのは伝七くん。
ハキハキとした口調で私に説明してくれる。
「合戦の作法…？そういえば、戦を始める前に何か手順があるとかないとか聞いた覚えがあるなぁ」
こんな所で歴史の授業が役に立つとは思わなかった。
伝七『そうです。そして、今僕たちが手入れをしているこの生首フィギュアは首実検に使用します。首実検とは戦場で討ちとった敵方の首級の身元を大将が判定し、その配下の武士の論功行賞の重要な判定材料とするために行われる作業なんです』
「…ちょっと待って。てことはこの生首フィギュアって敵の…な、生首を…模してるってこと？」
ここにある生首フィギュアはとてもふざけた顔をしているのが多いけど、本物はもっと…う、考えたらダメだ。
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りっか(プロフ) - 住人さん» ようそこ沼へ！！！！大歓迎です♡嬉しいお言葉ありがとうございます！！！！ぼちぼちになりますが頑張りますのでよろしくお願い致します！！！！ (2023年2月18日 9時) (
レス) id: 478fa1c1b9 (このIDを非表示/違反報告)
住人 - 最近沼に落ちてきました。しばらくここでお世話になります！これから猛スピードで最新話に追いつくので更新頑張ってください!! (2023年2月15日 22時) (レス) id: c00a4cd404 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - スイちゃんの姉貴的存在のご友人さん» うぎゃ！！ありがとうございます！その一言がとても嬉しいです(；；) (2023年1月24日 13時) (レス) id: a1a5c64e20 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんの姉貴的存在のご友人 - 良き (2023年1月20日 21時) (レス) @page5 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
りっか(プロフ) - 銀蘭さん» ぎゃあああああああああ！！ありがとうございますううううう( ´:ω:` )ありきたりな設定でほんっと申し訳ない思いもありつつ私の妄想に付き合って頂いて…これを励みに頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いいたします！！！！！ (2022年1月23日 3時) (レス) id: c181ad41b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りっか | 作成日時：2021年12月17日 16時
