【忍たま】事務員兼何でもお助けピンチヒッター係って何だよ？！

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運動場へ着くと既に全員が集合していた。
待って、思ってたより人多くない？忍たま乱太郎ってこんなだった？もう覚えてない〜…。

混乱する私を他所にポン！という音と同時に学園長が煙玉を使って、朝礼台の上に登場していた。いつの間に…。あの登場の仕方覚えるぞ。

学園長『ゴホン！ごほぉん！』

そして噎せる。この流れは幼い頃何度も見た。噎せるくらいならやめたらいいのに、と喉元まで出かかった言葉を飲み込む。

学園長『え〜…皆に集まってもらったのは他でもない！紹介したい人がおるんじゃ。新しい事務員兼何でもお助けピンチヒッター係の音無Aくんじゃ！』

学園長が私の名前を言った途端、皆の視線が一気に私に集まる。人生でこんなに注目を浴びた事がない私はその視線に耐えられず、俯き加減で視線を地面へと落とす。

学園長『Aくん。こっちへ来て一言挨拶をしてくれんか』

うひょ？！
突然の指名で驚き思わず顔を上げ学園長を見る。学園長は既に朝礼台を降りて、私が来るのを待っていた。

…ぐぅ、学園長に期待した私が馬鹿だった。

深呼吸をし、意を決して朝礼台へと向かう。
私が歩くとその度にヒソヒソと声が聞こえるのが分かる。…悪口言われてたらどうしよう、怖いぃ。

朝礼台へ上がると、当たり前だが全生徒の注目の的。未だにヒソヒソと声が聞こえるし、なんかすんごい顔して見てくる人もいる…気がする。何処を見ても目が合う気がして目のやり場に困っていると、私から見て右手側にいる深緑色の忍び装束を着た列に見た事のある顔が1人いた。

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