トリプルフェイス？いえ、ツウェルブフェイスです( ・`д・´)←【名探偵コナン】3

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萩原side


少し前に警視庁に脅迫文が届いた。

読み解くと爆弾を設置したことが書いてあり、俺達爆発物処理班が駆り出された。

東都内にある爆弾が見付からず、仕方なく犯人の10億円の要求を飲んだ。

2つのグループに分かれ、爆弾の処理にあたる。

とあるマンションで爆弾を見付けることが出来た。

萩原「おっ、爆弾発見。タイマーは止まってるね。」

仲間達が住民の避難をさせている間、俺は爆弾の解体に取りかかる……ってところだが。

時間はまだたっぷりあるだろうし、一服でもするかなぁ。

防護服もあんなの動きずらいったらありゃしない。

煙草を取り出して火を付け、そっと吸う。

暫くすると誰かから電話がかかってきた。

松田からだ。

萩原「もっしもし〜、陣平ちゃん。」

松田《おい萩原!まだ爆弾解体してねぇのか!?》

萩原「うわっ、まぁまぁそんなに怒らないで。」

松田《それに、防護服は着てんだろうな!》

萩原「あんなゴテゴテしたやつ着れないよ。」

松田《あぁ!?さっさと着てさっさと解体しろよ!アホロン毛!》

萩原「わぁ、じんぺーちゃん辛辣。大丈夫大丈夫、タイマーは止まってるし。」

松田《お前、油断なんてすんなよ!》

相変わらず松田は心配性だなぁ。

それじゃあそろそろ解体するかな。

松田と電話をしながら爆弾と向かい合うと

萩原「!?ヤバい!タイマーが動き出した!!」

松田《何だと!?》

さっきまで止まっていたタイマーが動き出した。

俺はすぐ無線を繋げる。

萩原「爆弾が動き出した!全員退避しろ!」

松田《おい萩原!お前も早く逃げろ!防護服着てないんだろ!》

ごめん、松田。俺ここで死ぬかもしれない。

殉職なんてしないとか思ってたのになぁ。

俺が生きることを諦めた時、一度聞いたことがある声が聞こえた。

『萩原君!逃げるよ!』

萩原「え!?伊藤警視監!?何でここに…!!」

伊藤警視監だ。

何でここに?伊藤警視監は爆発物処理班じゃないし、なぜここに?

って言うか、このままじゃ伊藤警視監も爆発に巻き込まれちゃうじゃん!?

俺が逃げろと声をあげる前に伊藤警視監は俺の腕を掴み窓際へ走る。

爆発まであと三秒。

爆発と同時に、俺と伊藤警視監は窓から飛び降りる。

そしてわけも分からないまま、車に乗せられ誰かの家に連れてかれた。

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