トリプルフェイス？いえ、ツウェルブフェイスです( ・`д・´)←【名探偵コナン】3

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降谷零side


いつもと何ら変わりのない日常だった。

持久走が終わってから、俺達は教官から収集をかけられた。

教官の隣にいる女性。

茶髪茶目の至って普通の女性だが、俺は強い既視感を覚えた。

どこか、Aに似ている。

A_____今だに忘れられない俺の初恋の人。

髪の色も目の色も顔も違う。

声も違った。

けど、どこかAに似ている。

その女性は警察庁の人で伊藤祐希警視監と言うらしい。

諸伏「なぁゼロ。あの警視監、どことなくAに似てないか?」

降谷「やっぱりヒロもそう思ったか。」

幼馴染でAとも遊んだことがあるヒロがそう言う。

髪を染めた、カラコン、整形?

色んな考えが浮かんだが、あそこまで人が変わることはないだろうし、Aは俺達と同い年だろうから警視監なわけがないと結論づけた。


『えぇ。3歳までは日本にいたんだけど幼稚園入園前にイギリスに引っ越してね。8歳の時にアメリカに引っ越したかな。』

その言葉に、またAを思い出した。

Aもイギリスで育って、俺達と会った時は一時帰国とか言っていたじゃないか。

やっぱり、Aに似ている。

暫く伊藤警視監を見ていたが、俺の視線には気付かず松田の射撃の指導にあたる。

伊藤警視監がAかもしれないと直感的にそう思ったのは体術の時間だ。

綺麗に伊達を投げた伊藤警視監。

その姿がナンパ野郎から俺を守ったAと重なった。

極めつけは、よく俺達に因縁をつけてくる平本王に対しての行動。

Aも理不尽な罵倒の言葉が嫌いだ。

伊達を庇い平本の前に出る伊藤警視監の姿は、この金髪でケンカしてた時庇ってくれたAの姿だった。

顔も声も、それこそ香りや仕草も違う。

でも、俺はこの人がAだと思った。

俺は伊藤警視監に手合わせを申し込む。

もしかしたら変装かとも思ったが、変装をしているようなものはなかった。

伊藤警視監に髪を染めたりしていないか聞く。

本人は否定する。

ならば、妹か親戚がAかと思い聞いてみるがいないと言う。

じゃあどうして、貴女はそんなにAに似てるんだ___?

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