赤井家姉弟の一番目、日本の公安警察を志す

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秀一がアメリカに渡ってから月日が経った。

私と吉は[世良]の姓を名乗って高校,小学校に転入し、それなりに平凡な生活を送っている。

吉は頭が良いが為にクラスに馴染めていないようだが……。

因みに私は元から人心掌握術を父から教わっているので何の問題もなかった。

転入先の高校が全国でも偏差値が高いと評判な学校であるのも要因の一つだと思う。

そしてそんなある日のこと、私は吉を連れて病院にやって来ていた。

一つの病室に入る。

『失礼するよ、母さん、_____真純。』

メ「来たか。」

秀吉「母さん!真純!」

メ「こら、騒がしくしてると起きるぞ。」

数日前、妹が生まれた。

名前は真純。私が名付けた。

母さんの妊娠が発覚した時、父さんが言ってくれたんだ。「生まれてくる子の名はAがつけなさい」って。

名前の由来なんてありきたりなもの、と言いたいところだけど、少し考えた。

[真純]____真っ直ぐに、純粋に育ってほしい。

私達はこれからどんな道を歩んでいくか分からない。

きっと曲がりくねった道なのだろう。

でも、真純だけは真っ直ぐ、世界の黒を知らずに純粋な白の世界で生きてほしい。

真純の名前は世良真純。

赤井姓になるのはもっと先のことだろうし、それまで赤井と言う名も知らないだろう。

私も暫くは赤井姓を名乗れない。

いつか、全てが戻るまで_____。

真純「あー?うー?」

何も知らない真純が私の手を触ってくる。

彼女の目は、深い深い翡翠。

私達よりも深い色合い。

『何、真純。』

私は声に愛しさと言う感情を混ぜながら、たった一人の妹の名を呼んだ。

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