赤井家姉弟の一番目、日本の公安警察を志す

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警察学校へ入学してから早半年、卒業する季節がやって来た。

警察学校では高校,大学とは違いこの髪と瞳の色であらぬ誤解を受けることが多かった。

日本は自分の国は自分で守ると言うのに意地っ張りなところがあると聞いていたがここまでとは思わなかった。

まぁそれがどうってこともないんだがな。

鬼塚「世良、付いて来い。」

『了解しました。』

鬼塚教官は私が所属している教場の教官だ。

鬼塚教官の後ろに付いて歩く。

暫くすると、学長室に着いた。

鬼塚「失礼します。鬼塚教場担当の鬼塚と首席の世良です。」

『失礼します。』

学長「よく来た、世良A君。鬼塚教官もご苦労。」

中に入ると男性が二人いた。

一人はこの警察学校の学長。

もう一人は見知らぬ男性。

大柄で頭に怪我の痕が残っており、眼鏡の片方のレンズは黒くなっている。

隻眼かな。

ただ、この人からひどく_____父さんの匂いを感じる。

私を見透かそうとする目とか、堂々かつ儚げに感じてしまう佇まいも父さんに似ている。

??「私は黒田兵衛だ。」

『鬼塚教場の世良Aです。』

黒田「早速だが本題に入ろう。世良A、君の全てをこの国に捧げるつもりはないか?」

『それは……。』

学長「君の成績は優秀だ。オールAなんて今までの長い学長人生でも初めてだった。そんな君に、"公安警察"から推薦の話が出ている。」

柄にもなく心臓が高鳴る。

目的に一歩近付けると思うと、頭が興奮してきたのが分かる。

黒田「改めて問おう。世良A、公安警察としてこの国に全てを捧げ、守ると誓えるか?」

『誓います!』

私を見つめる黒田さんの目が柔らかくなったのに気付かず、私は目先のことだけを考えていた。





私の配属先は[警察庁警備局警備企画課]になった。

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