【HQ】谷地の友達に恋をした - 烏野 -

菅原編 01 ページ16

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菅原「 失礼しましたー 」






今、俺は進路希望の紙を

先生に提出するために

職員室にきていた









廊下に出ると


ノートの束を大変そうに


運ぶ女の子の姿







菅原「 半分、持とうか？」






最初は、親切心だった。




きっと職員室へ持って行くんだろうな







小さい体いっぱい使って

ノートの束からチラチラ顔を覗かせて

前を確認する彼女を

可愛いな、なんて思いながら








菅原「 持つよ 」






彼女の腕に積まれた

ノートの束を半分持った







『 あ、大丈夫ですよ 』



半分ノートを取ると、

驚いた顔が見えた








かわいい







一番上のノートを見て

一年生だとわかった






１年５組か…







菅原「 職員室？」




『 あ、はい。でも、ひとりで行けますよ 』




菅原「 いいべ、いいべ 」






なんか


もうちょっとだけ


一緒にいたくて





彼女の歩幅に合わせて

隣を歩く







菅原「 １年生？」




『 はい 』





すごく

柔らかく笑う子だな





『 先輩は３年生ですか？』




菅原「 うん、３年だよ 」




『 そうなんですか 』







ふわふわした髪に

ふわふわした雰囲気

ふわふわした笑顔






『 ありがとうございました 』



職員室の前で

ノートを渡したら

彼女は微笑んで

中へ入っていった








あ。





名前…









聞くの忘れた






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