百鬼夜行の主は……【妖怪松】×【ペンギンズ】

｢第三話だよぉ〜。ヒック。」 ページ5

隊長｢鞍馬天狗ー連れて来たぞー。」

承美｢…ありがと。助かったよ。」

青行燈様が連れて来て下さったのは、3人の妖怪。

多分その内2人は犬神様と首無し様、だと思う。

康司｢どうも、私は首無しの康司です。よろしくお願いします。」

賢そうな首無し様だな。

新人｢僕は犬神の新蒔っス。よろしくね。」

この犬神様って紅塚神社の犬神様かな？

十四｢ハイハイハイハハハイハーイ！いーすかいーすか！？
ろくろ首の十四松でーす！！」

『首が伸びた！？』

康司｢ろくろ首ですからね。てゆーかその首の長さ分けてほしいくらいですよ…。」

ﾝﾝｯ？何かサラっと怖い事言わなかった！？この首無し様！？

新蒔｢ダメっスよ首無し！目の前に人間の子が居るのに〜。」

康司｢あ、すみません。つい本音が…。」

『やっぱり首が無くて困ることとかあるんですか？』

すると首無し様は私の手をとり｢よくぞ聞いてくれました！｣

とキラキラの効果音がつきそうな位の笑顔で語りはじめた。

　ﾍﾟﾗ ﾍﾟﾗ
康司｢もう首無しってスッゴく大変なんですよ！突き飛ばされたら

頭だけ置いてかれるし、風強いと頭飛ばされるし、

喧嘩とかすると頭掴まれて壁にたたきつけられるし、

夏は首巻き外せないからめちゃくちゃ暑いし、

実は他にもありまして………」
ﾍﾟﾗ ﾍﾟﾗ

す、すごいマシンガントーク……

新人｢…首無しも溜まってた事全部吐いたみたいだし、大将の部屋に行かないっスか？」

十四｢そだねっ！！｣

『大将の部屋？』

康司｢ハイ。流石に人間を大将の許可無しでは泊められませんからね。

妖狩りの事もありますし。｣

『妖狩り、か……。』

十四｢何か心当たりでも…？｣

『い、いえ何でもないです…！』

今のろくろ首様の目、完全に獲物を狩る目だった…

私が妖狩りだって疑われなければいいんだけど……

｢第四話ー！！｣→←｢第二話ですよー。」

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