百鬼夜行の主は……【妖怪松】×【ペンギンズ】

｢第二話ですよー。」 ページ4

『あわわわわ…、妖怪が…いっぱい居るー…！』

屋敷の中はおばあちゃんに教えてもらった妖怪や知らない妖怪がいっぱい居た。

承美｢…当たり前でしょ。此処は赤塚組の屋敷…。いっぱい居て当然。｣

ですよね…。なんて思ってたら、

青い角が生えた妖怪が話しかけてきた。

？｢鞍馬天狗か？」

承美｢…青行燈帰ってたの。」

『(青行燈って確か、百物語の……)』

隊長｢後ろに居るのは人間か？私は青行燈の隊智だ。よろしくな。」

『わ、私は葉月です…！よ、よろしくお願いします！』

承美｢…神隠しにあってたから、助けただけ。今日この人間此処泊まるから。」

隊長｢そうか。…となると部屋が必要になるな。」

ん？なんか酒臭い…。

？｢ん〜、鞍馬天狗ちゃん人間連れて来ちゃったのぉ〜？ヒック。」

酒臭っ！！この人絶対酒呑童子だ…。

鞍馬天狗様も青行燈様も鼻つまんでる…。

蒼易｢俺は酒呑童子の蒼易だよぉ〜、宜しくねぇ〜。ヒック。」

『ベロンベロンだこの酒呑童子様…。』

バターーン！

え？なんか鞍馬天狗様が泡吹いて倒れたんだけど…

？｢ちょっとちょっと酒呑童子、鞍馬天狗ちゃん倒れちゃったよ…。匂い強過ぎなんじゃない？」

蒼易｢あれれ、そうかもしれないね。…それじゃバイバイー。」

あ、逃げた。

それに鞍馬天狗様がいつの間にか起きたみたい。

おそ｢じゃあ大将んとこ行って空いてる部屋ないか聞いてくるー」

隊長｢九尾にしては気が利くな。」

おそ｢え、酷い。」

『あのー…鞍馬天狗様…。』

承美｢…何？」

紫が混じった髪の毛をかきあげながら鞍馬天狗様が答えた。

相当匂いきつかったのかな？酒呑童子様の真横に居らっしゃったし…。

『私は何をすればいいですか…？』

承美｢…あぁ。ねぇ青行燈、鎌鼬か毛女郎…とりあえず人間好き連れて来てくれる？」

隊長｢分かった。」

『え、えとあの…』

承美｢…青行燈が誰か連れて来るまで待ってて。」

『わ、分かりました。ありがとうこざいます！』

承美｢何お礼なんかしてんの。私何もしてないんだけど。」

『そんな事ないですよ。鞍馬天狗様は私の事助けてくださったし、

此処に泊めようとしてくださるし、お礼しきれないぐらいですよ！』

承美｢…フフッ何それ。」

鞍馬天狗様の笑顔可愛い……

いろいろと楽しみだなぁ。

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