開久高校購買部!!２【今日から俺は!!】

お前の弱点 ページ11

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お前にくれてやる初めてはない。


ご丁寧に頭を下げると
相良くんからは舌打ちのお返しが。





『あのさ、世間話しに来たなら帰ってくれる？』



いつまでも私にひっつく彼を引き離した。



相良「違ぇよ、腹減ったんだよ」


『なによ、早く言ってよ』




ただ喋りに来ましたくらいの勢いで話し込まれたから、暇人かと思ったわ。






『あ、そうだ』



厨房に戻る途中で、ふと思い出した。



そして厨房からちょいちょいと相良くんを手招き。




相良「なんだよ。入ったら刺されんだろ」


『今日は刺さないから』




私はカバンから昨日叔母さんから貰った和菓子を取り出すと、彼の前にチラつかせた。




『じゃーん』


相良「あっ！それ！」


『松田屋の和菓子〜！……相良くん、好きなんでしょ？』



今回は私が意地悪な顔をする。



相良「よこせ」


『はぁ？やだ』


相良「んだよ、見せびらかしか趣味悪ぃな」




お前は自分の事鏡で見てから発言しなさい。


そんな相良くん、ほんとに欲しそうな顔をしてて




『Aさん下さい、は？』



そんな可愛い相良くんに意地悪を言えば
悔しそうに顔を歪めちゃって。



相良「い…言わねぇよ、んな事！」


『いらないのぉ？』


相良「っ…」


『さんはいっ』


相良「……く、下さ…い」


『聞こえないよぉ？』


相良「っ…下さいっつってんだろ！」



おい、名前忘れてるぞ。
とツッコみたいけど、良しとしよう。



『はい』



私は和菓子ひとつで
ここまでいい物が見れるとは思ってなかった。

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