MIU : 054 ページ5
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『ほんとに私とレンくんはなんも無いですって』
なんともおかしい話だと思う。
私は今、なんでこんなにもレンくんとの関係性を伊吹さんに弁明しているのか不思議でならない。
でも、その理由が分からないわけでもない。
誤解されたくないから。彼に……伊吹さんに。
『レンくんだって、私の事なんてなんとも…』
発した言葉を言い終える前に、電話の向こうで「あ！」と大きな声がした。
一瞬耳がキンとしてそっとスマホを耳から離す私。
伊吹「分かった。それだ」
『な、なんですか？レンくんとの事でなにか…』
伊吹「それ！さっきから引っかかってたの、それ！」
『……どれ？』
抽象的すぎる“ それ ”の連発に、私は小首を傾げた。
伊吹さんの中では何かががストンと落ちたようで、「あースッキリしたー」とボヤく。
“ それ ”とは。
伊吹「なんかさぁ〜〜…ずっとこの辺がこうモヤモヤ〜ってしてたの」
この辺が一体どの辺なのか、残念ながら音声だけでは伝わらないけど多分胸の辺り。
伊吹「でも分かった。花井ちゃん、伊吹さん分かっちゃったよ」
『なんでしょう伊吹さん』
伊吹「花井ちゃんが……金髪くんの事を……名前で呼ぶのが許せない！」
『……ん？』
伊吹「だからぁ、花井ちゃんが金髪くんを“ レンくん♡ ”って呼んでるのがなんかもうすげーモヤモヤすんの！！」
聞き間違いかと思った。
一個人としての話と置いておいてそんな事を言われたら、意味するものはひとつしかない。
ただ、語弊があるとすれば、私はレンくんを呼ぶ時にハートマークは付けないと言うこと。
伊吹「普通はさ、園児の保護者って苗字で呼ぶもんでしょ？」
『そうですけど…』
伊吹「でも花井ちゃんは金髪くんの事を名前で呼んでる。それってなんか特別感ありありって感じすんじゃん」
『別に特別とかじゃ…』
伊吹「……俺のこと呼ぶ呼び方の方がずっと保護者みたい。なんか嫌なんだよなぁ」
伊吹さんの言ってる事は間違ってはないけど、素晴らしく一方的。
だけど、じわじわとその意味が私の体に染み込んで来て、お腹の辺りが熱くなってくる。
もしここで私が伊吹さんの事を名前で呼べたなら
少しは可愛げがあっただろうか。
『……何言ってるんですか。伊吹さんは伊吹さんです！』
伊吹「え、呼んでくれないの？藍さ〜んって」
私がレンくんを苗字で呼ばないのには理由がある。
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (10月14日 20時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - nartosasuke1010さん» お返事ありがとうございます！あーいいですね(///∇///)そういうのもアリかも！！！ (2021年5月3日 22時) (レス) id: f502ef816a (このIDを非表示/違反報告)
nartosasuke1010(プロフ) - 志摩と伊吹が取り合うバージョンはドラマ沿がいいです！主人公も4機組に移動になって404にはいる感じがいいです！ (2021年4月29日 23時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - nartosasuke1010さん» わー！ありがとうございます！未だ見てコメント下さる方が居てくれて嬉しいです〜(^^)志摩ちゃんのお話も取り合いもいいなぁ〜！！！どんな感じのお話が見たいですか〜？ (2021年4月23日 20時) (レス) id: f502ef816a (このIDを非表示/違反報告)
nartosasuke1010(プロフ) - 楽しく見てます！志摩バージョンや志摩と伊吹が主人公を取り合う長編も見て見たいです！ (2021年4月19日 5時) (レス) id: d944f1cd48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさぎ | 作成日時：2020年8月8日 21時
