MIU : 003 ページ3
伊吹side
伊吹「ん〜。やっぱ女の子多いなぁ」
人気のビンテージカフェなだけあって、店内のほとんどが女性客。
当務明けだから目の保養になるなぁ…なんて思いながら目の前を見ると、ものすごい不機嫌な顔があった。
伊吹「ね？志摩ちゃん」
志摩「当たり前だろ。カフェの主な客層は若い女性もしくはカップルって相場が決まってんだよ！」
バンバンとテーブルを叩く志摩は今現在、ものすごーくご機嫌ななめのご様子。
まぁ原因は分かってる。
嫌がる志摩を無理やり連行したのは何を隠そうこの俺だから。
伊吹「いやぁそれはどうかなぁ？ランチを楽しむママさんとか昼下がりのサラリーマンとか。あ、当務明けの警察とかいるんじゃない？」
志摩「当務明けの警察(俺)は帰って寝たいんだよ！」
伊吹「イイじゃんイイじゃん。たまにはさ」
志摩「良くない！全っ然良くない！」
交番勤務から機捜に配属されて、志摩とバディを組むようになってからは毎日が本当に退屈しない。
初見は頭の固いヤツなのかな〜とか思ってたけど
案外むちゃくちゃなところもあるし。
ただ毎日突き合わせる顔が同じだと正直飽きるもの。
この仕事、出会いがあって無いようなもんだから残念だと思う。
俺だって人の子だもん。癒しが欲しい。
伊吹「あーあ。俺もたまには女の子とデートしたいなぁ…」
志摩「お前もしかして邪な気持ちでこんなとこ…」
伊吹「違いまーす。俺はただ雑誌見て「あ、ここ来たいな〜」って思っただけでーす」
志摩「ホントかなぁ…」
伊吹「ホントでーす」
志摩「嘘くさ」
呆れ顔の志摩に「志摩ちゃんも癒し欲しいでしょ？」って聞いたら「お前と一緒にすんな」と一蹴された。
この塩対応にも慣れたけど。
伊吹「どっかにいい子いないかなぁ」
志摩「あんまキョロキョロすんな。怪しすぎる」
伊吹「えぇ〜？俺これでも一応…」
警察なんですけど。って言おうとしたその時。
『返してっ！！！』
突然店内に女性の声が響いた。
緊迫した様子に辺りがザワつく。事件の匂い。
瞬間、志摩と目が合いすぐさま声のした方に視線を移した。
腕を押さえてカウンター席の前で尻もちをついている女の子がひとり。
志摩「行くぞ伊吹」
伊吹「了解」
「お待たせしましたカプチーノ…」
伊吹「ごめんね。そこ置いといて」
ラテアートお値段1000円弱。
……うん。高い。行ってきます。
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うさぎ(プロフ) - 緋晴さん» ふええありがとうございますぅぅ(土下座) (2020年8月10日 9時) (
レス) id: 183c1c3396 (このIDを非表示/違反報告)
緋晴(プロフ) - あああひたすら好きですほんととうてぇ...(語彙力) (2020年8月10日 0時) (レス) id: 8ebd23ea39 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - 果さん» わぁ語彙力の神様降臨や！！(尊)見て下さってたの凄い嬉しいです(//∇//)果さんの作品好きで、お話してみたかったんです。嬉しいどうしよう！！！ (2020年8月5日 7時) (レス) id: 183c1c3396 (このIDを非表示/違反報告)
果 - うさぎさん» きゃー！もしやあの小説知っていただいてるんですか( ; ﾛ)ﾟ ﾟ非ログでもさもさ書いてる小説なので恐縮です汗本当にありがとうございます！ (2020年8月4日 22時) (レス) id: 5cf2525d27 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ(プロフ) - 果さん» コメントありがとうございます(*^_^*)嬉しいですーー！！あの、もしかしてイーグルアイの作者様ですか？？？ (2020年8月4日 19時) (レス) id: 183c1c3396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさぎ | 作成日時：2020年7月5日 19時
