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「ねぇ、こんぴ、」
桃「…、」
やっと上げられた顔はまだ雫がついたまま
「今日、何食べたの？」
桃「…お肉、」
「おお、良いじゃん。ちゃんと好き嫌いせず野菜も食べた？」
桃「…ぅん、」
「あー、それ嘘ついた時の顔！」
桃「食べたよ、」
「本当に？」
桃「…きゅうり以外」
「優しいんだね、こんぴのお母さん」
桃「…克樹のご飯の方が美味しい」
「それは嬉しいけど、お母さんの前で言っちゃだめだよ？」
桃「言わないよ…」
ゆっくりと上がる口角
その頬を触れようと手を伸ばす。
．
桃「…ふふ、」
「っ、へへっ…」
震えたその手をこんぴが両手で包んだ。
「うん、…こんぴの笑顔、かわいい」
そう呟くと、俺の手を触れたかったところまで運んでくれる。
「もう、泣かないで」
俺は指をゆっくり動かして、こんぴの涙を拭いた。
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作者名：アイバ | 作成日時：2022年1月22日 21時
