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黄「…、りんね、」
駅員さんにれいあさんの容姿を伝えるとすぐに奥の部屋に案内された。
ベッドの隅で丸くなってるれいあさん
安心と少しの怒りでため息が出る
黄「ごめん…」
「もう、心配したんだから」
黄「、ごめん」
「ケーキが値引きされてなかったらどうするつもりだったの？」
黄「、えっ？」
「電話したのに、ショートケーキとモンブランどっちがいいかなと思って」
黄「モンブラン」
「買ったよ、ぐちゃぐちゃかもだけど」
黄「ごめん…」
目の隅で駅員さんが苦笑する
それと同時に部屋に差していた太陽の光がなくなって、部屋の電気が明るく輝いた。
「れいあさん、帰るよ」
黄「んっ…」
薄く開けていた目をぎゅっと瞑ったれいあさんにフードを被せておんぶする。
「れいあさんが、ごめんなさい」
駅員「いえいえ。
…あっ、これ」
駅員さんが差し出した紙袋。
「れいあさん、持って」
黄「…ん、」
もう一回駅員さんに挨拶して駅を出る。
そこにはもう夜が来ていて、一足先に灯った光が存在感を放っていた。
「気持ち悪い？」
黄「…少しだけ、でもだいぶ治った」
「あと少しがんばってね」
黄「ごめん」
「もういいよ、謝らなくて。」
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作者名：アイバ | 作成日時：2022年1月22日 21時
