狐少女は知っている (ページ6)

今日:12 hit、昨日:16 hit、合計:12,549 hit

特別クラスにてページ6

桜花side

先生「じゃあ､授業前にちょっとのきにいこっか｡｣

そう言われて私と立花さん？は先生の後についてった。

先生「特別クラスは今､お前たちも入れて６人だ｡｣
　「お前たち以外はみんな男子だからやりづらいだろう｡｣
　「でも立花はがんばりやだし胡桃は...大丈夫だろう｡｣

ちょっと失礼じゃないか？

先生「立花､胡桃｡お前ら、男ってどういうものか知っているか？」

ん？多少は知っていると思うけど...

先生「いいか､二人とも､よく覚えておけよ｡｣
　「全ての男...特に男の子ってものは､この世の女の全部を､敵だと思っているものなんだ｡｣

そうなの？

里のみんなや隼人はそんな感じしないけど...

特別クラスについて先生がドアノブを回すと

中でドサドサッと音がし､押し殺した声がひびいた｡

？「来たぞっ」

？「隠せっ」

先生は肩をすくめて私達を振り返った｡

先生「女の子ばかりじゃなく､教師も敵だと思ってるんだよ｡こいつらは｡｣

立花さんはクスッと笑った｡

先生「立花､胡桃！がんばれ！努力すれば成績は必ず上がる｡」
　「男子も､お前らがきちんと接していれば､みんな､かならずお前たちを受け入れてくれるさ｡｣
　「入るぞ｡｣

そう言って先生はドアを開けた｡

そこは､ちょうど家のリビングぐらいの広さの教室で机は６つしかなく､それでギリギリだった｡

先生「新しい生徒を紹介する｡」
　「皆､前に出てこい｡｣

言われて､そこにいた男の子たちは､ガタガタと立ち上がった

立花さんは1人の男の子を睨んでいる｡

先生「紹介するぞ｡はしから､上杉和典｡｣

和典！

先生「クラスは､三谷C｡算数の天才で､みんなから『数の上杉』って呼ばれている｡｣

『数の上杉』なるほど｡そう言われてるのか

先生「となりが､黒木貴和｡」
　「クラスは､三谷B｡」
　「欠席が多くて､なかなかCには行けないとこだ｡実力は認められてるんだけどさ｡｣

先生が紹介し終わると､黒木君が私達を見つめて､ふっと笑った｡

信用できない

先生「次が小塚和彦｡｣
　「クラスは､三谷C｡『シャリの小塚』だ｡｣

カワイイ～なにこの子！めっちゃカワイイ‼

小塚くん曰くシャリとは社会と理科のことらしい｡

とにかく天使‼

先生「最後が､三谷Bの若武和臣｡｣

若武君の名前が呼ばれた瞬間､立花さんの周りの空気が一気に鋭くなった。

私は､びっくりして立花さんと若武君を見た｡

何かあったなこれは