どーゆーこと!? ページ43
貴方side
かくして私たちにはなにがなんだかわからないまま、黒木と立花さんのお兄ちゃんは意気投合
黒木は、ボストンバッグを持ち上げると立花さんのお兄ちゃんと一緒に駅のトイレに入っていったんだ。
若武「なんだ、あれ......。」
あぜんとした私たちは待つこと、およそ10分。
いや、長くない?
そんなふうに思い始めたときに、再び現れた二人の姿を見て、私たちはまたもや唖然
だって、二人して作業服着てるんだもん
ヘルメットまでかぶって
おまけに、肩から黒い工具箱をぶら下げて
ふたりとも、背が高いからヘルメットで顔が隠れると、大人に見える
黒木「これ、家に持っていっといて。」
中にはたぶん今まで着ていた服が入ってる
若武「いったいなんのまねなんだ!?」
わめく和臣にはなにも答えずに、ふたりはそのままバス停に行くと、ちょうど発車しようとしていたバスに飛びのってしまった
あらら…
行き先は、野村グラウンド
何するつもり
若武「おい、黒木っ!」
腹立たし気にバスの車体をたたいて叫ぶ和臣に、黒木が窓から手を振って笑った
黒木「いい結果が出るのを、待っててくれ。」
「じゃね。」
行ってしまった…
完全にリーダーシップをとられた和臣
そんな和臣は、歯ぎしりしそうなほど強く奥歯をかみしめ、ギリッとこめかみを動かした
...おー、こわーい
若武「あのヤロウ…」
いつもリーダーを気取っていた和臣にとって、それはがまんできないほど悔しいことだったみたい
まぁ、まとめるの上手いし、和臣がリーダーといってもいいんだけど
小さくなっていくバスをにらんで立ちつくす和臣を見ながら、わたしたちは目と目を合わせて、クスッと笑った
小塚「たまには、こういうのもいいよね。」
和彦がこっそり言った
小塚「若武もときどきは、出しぬかれる気分を味わわなくっちゃ。」
「でないと今に鼻持ちならないヤツになっちまうもんな。」
立花さんはうなずきながら何か考えてるみたいだった
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←立花さんのお兄ちゃん
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
14人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
minase - こんにちわ水瀬/minaseさんすごく面白かったです!!!!!!!!!!!! (9月15日 8時) (レス) id: 2cb09aeba9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:水瀬-minase- | 作成日時:2021年5月1日 18時