立花さんのお兄ちゃん ページ42
貴方side
駅に着き、皆で立花さんを待っているうちに立花さんが長身の男性と一緒に来た
あの人が噂の立花裕樹、かな
男子3人は、立花さんのお兄ちゃんを見るなり、ほとんど直立不動の姿勢をとった
小塚「すげっ、本物......。」
ポツンと言った和彦の頭を、和臣がこづくようにして、お辞儀をさせながら、自分もものすごい速さで額が床につくほど勢いよく頭を下げて言った
若武「立花さん、こんにちはっ!」
そんな中、立花さんのお兄ちゃんは、ちょっとうなずいただけで、ムスッとした顔で言った
裕樹「誰が切符を持ってるんだ?」
立花さんは恥ずかしさからか、怒りからか顔を赤くしている
まぁ、高校生からしたら小学生なんて、ねぇ…
若武「黒木が持っています。」
わーお、すごい態度の違い
まあ、いつも和臣は目をキラキラさせてるんだけど、今日は一段と…
そして、その大きな目で立花さんのお兄ちゃんの表情をひとつも見逃すまいと見てる
えっ、かわよ
小動物みたい
黒木「ここにあります。」
黒木が、内ポケットからチケットを出しながら立花さんのお兄ちゃんの前に歩みでた
黒木「でも、お渡しする前にひとつ、お願いしたいことがあるんです。」
そう言って黒木は、立花さんのお兄ちゃんの耳に口をよせて、なにかささやいた
立花さんのお兄ちゃんは、びっくりしたように目を見開いた
そして視線をあたりにさまよわせながら黒木の言葉を聞き入って、やがて言った
裕樹「おまえ、大胆だな。」
黒木はニヤッと笑った
黒木「背に腹は、変えられませんから。」
立花さんのお兄ちゃんもニヤッと笑った
裕樹「よし、のった。面白そうだ。」
「結果も報告しろよ。」
「あ、そーだ。」
「そこの謎の美少女。」
?
"謎の"ってことは私?
なんのようだろう?
裕樹「お前、なんて名前?」
「なんか、他の奴らと違う感じがする。」
するどっ
これが立花裕樹、か
貴方「ふふっ、鋭いですね。」
「胡桃桜花、と申します。」
裕樹「胡桃桜花、ね。」
「よろしくな。」
貴方「こちらこそ。」
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minase - こんにちわ水瀬/minaseさんすごく面白かったです!!!!!!!!!!!! (9月15日 8時) (レス) id: 2cb09aeba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水瀬-minase- | 作成日時:2021年5月1日 18時