狐少女は知っている (ページ34)

今日:8 hit、昨日:16 hit、合計:12,545 hit

えっ､耳､耳！ページ34

彩side

秀明が終わり､約束の場所へ行くと､厳しい顔をした胡桃さん､上杉くん､そして隼人くんがいた

貴方「じゃあ､皆そろったことだし行こうか｡｣
　「でも､その前に約束｡｣
　「今から行くところで下手な行動しないで｡｣
　「もし､しようものなら...」

そう言って胡桃さんは自分の首を切る動作をした

立花「ッ､それって...」

まさか...

貴方「じゃあ､行こうか｡｣
　「私の後についてきて｡｣

胡桃さんの歩くスピードは速くて､ついて行くのが精一杯

気づいたら､見慣れない場所にいた

貴方「ここが私の故郷､妖狐の里｡｣

妖狐？

貴方「まぁ､すぐに分かるよ｡｣

その後にも胡桃さんについて行くと反対側から人が見えた

その人を近くで見たとき私はびっくりしてしまった

その人には､猫のような狐のような耳が生えていたのだもの

向こうも､こっちを見て驚いた顔をした

お姉さん「桜花様､この者たちは...」

貴方「あなたの不安は分かっている｡｣
　「これは私のワガママ｡｣
　「だから許して､ね｡｣

隼人「小夜さん､僕からもお願い！」

上杉「俺からも頼む｡｣

そのお姉さんは小夜さんというらしい

小夜「桜花様と隼人様､それに和典くんに頼まれたら...」
　「もう､許すしかないじゃん！」

そう言って小夜さんはすっごく綺麗な顔で笑った

貴方「小夜さん...お美しい...」

小夜「もう！桜花様ったら〜」

胡桃さんは綺麗なものも好きらしい

隼人「そういえば､今はお祭りの時間だよね｡｣
　「なんで小夜さんはこんなとこに？」

小夜さんは無言

あれ？ちょっと怒ってる？

上杉「小夜さん？」

小夜「あなたたちがあまりにも遅いから｡｣

小夜さんはそこで一息つくと...

小夜「む！か！え！に！き！た！の！」

わわわっ､迫力が凄い

貴方「わっ､そうだったんだ｡ごめん､小夜さん｡｣
　「早く行こ｡｣

しばらく歩くと､あかりが見えてきた

あれがお祭りかなぁ

貴方「皆､小夜さんを見て分かったと思うけど､ここは獣人''狐族''が住んでいるところ｡｣
　「ここにいる全員獣人だし､もちろん私と隼人もそう｡｣
　「ここには人間はいない｡獣人とコミュニケーションをとらないといけない｡」
　「その覚悟はある？」

若武「あぁ､もちろんだ｡｣

小塚「僕､獣人って興味あったんだよ｡｣

黒木「獣人のコネって使えそうだしね｡｣

力強いなぁ

よし！私も！

立花「大丈夫！」