成分表解読! ページ33
貴方side
あくる日のこと
今日は立花さんが成分表の解読をする日
私が特別クラスに行くと男子たちは全員来ていて、最後に立花さんも来た。
緊張している様子の立花さんは、1番前の机まで行って秀明バッグを下ろした
立花「成分表を見せて。」
そう言った立花さんの声は少しつっけんどんに響いた
そして、1番近くにいた和典が、立花さんの前に一冊の本を出し、真ん中あたりのページを開く。
上杉「ここだ。」
立花さんは一生懸命、解読に取り組んだ。
そんな中、和臣がハーフパンツの後ろポッケにつっこんだ両手をいらただしげにゆすって言った
若武「おい、まだかよ。」
えっ、ウソ!
瞬間、残りのみんながいっせいに言った
黒木「黙れよ。」
上杉「立花だって一生懸命やってるだろ。」
小塚「そんなこと言うなら自分でやればー?」
立花さんが私たちを見ていた時、和臣の元気のない声が響いた。
若武「オレ、短気だからさ。」
そして、さらに言った
若武「許せよな。」
和臣が謝るなんて結構珍しいんじゃない?
立花さんにも伝わったようで
すごい笑顔で、「いいよ。」って言っていた
和臣は、きれいなあの目をうれしそうに輝かせた
若武「がんばって早くしろよ。」
うーん、一言多い
そして立花さん、同じ文字を何個も何個も探し出し、授業が始まる前までに、成分表の3分の1を日本語にしたのだった
残りは家で調べて和彦に連絡することになった
貴方「話は変わるけど、皆、お祭り行く?」
と、聞くと…
『行く!』
うん!いいお返事
貴方「じゃあ、授業終わったあと集合ね。」
上杉「ほんとはお祭りのこと、言わなくてよかったんじゃね。」
解散してから和典がそう聞いてきた
貴方「うん、皆忘れてるっぽかったし言わなくてよかった。」
上杉「じゃあ、なんで。」
貴方「不思議だよね。私、あの子たちに教えていいと思ってるんだ。」
上杉「オーカ…」
「お前が決めたことには何も言わない。」
「でも、本当にいいんだな。」
貴方「うん。」
決意した私の顔を見て和典はため息をつくと、
上杉「後悔だけはするなよ。」
と言った
貴方「うん。」
やっぱり和典は優しいな
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minase - こんにちわ水瀬/minaseさんすごく面白かったです!!!!!!!!!!!! (9月15日 8時) (レス) id: 2cb09aeba9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水瀬-minase- | 作成日時:2021年5月1日 18時