狐少女は知っている (ページ32)

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皆の気持ちページ32

彩side

小塚「ありがと｡皆､君に期待してるよ｡｣

小塚くんの言った言葉に私はびっくりした

…みんな？

これは小塚くんの頼みじゃなかったの！？

小塚「今日､黒木が持ってきたこの表を見てボクはお手上げ｡｣
　「みんなも頭をひねってたんだ｡｣
　「オーカは''私はやらない！''って言って聞かないし…」
　「そしたら若武が''これは立花の分野だから立花に頼めよ''って言ったわけ｡｣
　「それで黒木が怒っちゃって''あんなこと言っちまったんだから今さらダメに決まってるだろ''って言うんだ｡｣
　「上杉も''立花はもう､オレたちといっしょにはやらないだろう｡オレたちは失ったんだ｡国語のエキスパートの一人をな''って｡｣
　「若武もいつになくしょんぼりしながら''あのときはくやしかったんだ''って言ってたよ｡｣
　「''あいつが女だってこともわかってるし､できないことを無理にやらせる気モロに嫌そうな顔するから､ついムッとしたんだ｡オレは、あいつといっしょにやりたかったのに''って｡｣
　「だからボク､君に頼んでみようと思ったんだ｡｣

私はすっかり､ご機嫌になっていた

そして､ほかのみんなと同じことをする必要はないって､そのとき私はやっと気づいたのだった

でも､なんで胡桃さんは''やらない''なんて言ったんだろう

胡桃さんなら容易いなはずなのに

もしかして､私のため？なんて思ったりしてしまった

でも､本当にそうだったら嬉しいな