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大げさすぎ.... ページ16

貴方side

若武が特別クラスのドアをあけると、中には3人がそろっていた。

話しこんでいた和典と黒木とが、笑いながらこっちをふり返る。

上杉「ほんとかよ。」

黒木「ああ、ほんと...」

和彦は、ひとり離れたところで星座早見盤を動かしていた。

小塚「どーした、若武。」

若武はひとりひとりに視線をくばってから、おもむろに口をひらいた。

若武「大事件だ。」

私は思わずズッコケそうになってしまった。

あまりにカッコつけすぎじゃない?

さっき和典が、若武のことを気取り屋って言ったし、あぁ、しみじみと理解できる気がする。

黒木が、ふっと笑って口をひらいた。

黒木「秀明の前でネズミでも死んでたのか。」

上杉「いいや。」

そう言ったのは、和典だった。

上杉「誰かが階段から落ちて、鼻の頭でもすりむいたのさ。」

ふたりは顔を見合わせ、それからクッと笑いだした。

若武は顔を赤くして火がついたように怒ってどなった。

若武「オレのチャリが盗まれたんだっ!」

ずっと笑っていた和典と黒木のふたりは、一瞬笑いを消し、真剣な表情になった。

すると、和彦が身をのり出すようにして言った。

小塚「若武、乗ってきたのか。勇気あるよなぁ。」
  「どうやって親を説得したのか教えてくれよ。オレもチャリ通にしたい。」

若武は、完全に頭に血がのぼってしまったらしい。

ツカツカと和彦の前まで歩みよると、その手から星座早見盤を取りあげた。

そして、フリスビーみたいにポーンと教室の後ろにほうり投げた。

和彦「わっ、オレのっ!」

でもそれは落ちることなく、私がキャッチした。

貴方「はい、どーぞ!」

小塚「ありがとう。オーカ。」

かわいい!

それにしても、若武は絶対許さない。

私は若武を睨んだ。

若武は、それを無視して和典と黒木の机の上にドンと両手をついた。

若武「リサーチ開始だ。犯人を見つけるんだ。行こう!」

和典と黒木は、しかたがないといったようにため息をつきながら立ちあがった。

上杉「乗ってくるなよ、新品のチャリなんかに。」

黒木「そうだよ。盗られるのあたりまえじゃないか。」
  「鍵や盗難防止用チェーンなんか、簡単にあくんだしさ。」

和典と黒木君のブツブツ言いながら出ていく2人の後に、若武が続き、立花さんも続いた。

一番最後から和彦と私がついていく。

リサーチ開始?→←詐欺師若武


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minase - こんにちわ水瀬/minaseさんすごく面白かったです!!!!!!!!!!!! (9月15日 8時) (レス) id: 2cb09aeba9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水瀬-minase- | 作成日時:2021年5月1日 18時

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